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SIMPLE LIFE

小説、映画、テレビなどへの個人的所見などを。(ほぼ独断)

2023-05-12 23:21:44 | レビュー
現在BS12で放送中の橋田壽賀子ドラマ「心」
若き日のトシちゃんを見られる絶好の機会です
さすがに、平日4時台にテレビを見られるほど暇ではないのよ、私も(ホントか?)
というわけで、HDDが混んでいく~それも40年以上も前の壽賀子のドラマで!
しかし、昔見た時とは、何となく違う感慨が湧くのは、私が年を取ったからか
というか、若い時はトシちゃんのことしか眼中になかったか()
今の中年女の目から見るとね、このドラマは、一言でいうなら「とんでもない」
出来がいいとか、悪いとかそういう次元じゃない
今の日本のドラマでは作れない、いやテレビで流せないんじゃないかな
沢山の人間のエゴと思惑が、妙に露骨に描かれているの
今は、色々な方面に配慮しなくちゃいけないでしょ
苦情もあるし炎上もするし
そんなもんに気を配ってたら、な~んも書けんわっ!て誰も言わないのか
というわけで、ドラマはドンドン平板になっていくのね
いや、そんなこと言う資格ないか、外国のドラマしか見ない私には(韓ドラではない)

ドラマのトーンとしては、明るく陽気なのに、ストーリーはそれを裏切ってるのが何とも()
例えば、トシちゃん演じる宮寺兄弟の境遇なんか、ヒデーの一言ですわ
親父が不倫して、母親出て行っちゃって、愛人が乗り込んできて
所が肝心の父親が借金で逃げちゃって
しかたがないから、その愛人の実家に兄弟共々厄介になるって
なんですか?これは!大人どもが、揃いも揃ってクズでしょうがっ!
前田吟さん演じる父親のダメさが目立ってますけど、いやいや長山藍子さんの役も大概でして
あんたら、何考えて生きているの?とオールナイト説教かましたくなる
でもって、最初に出て行った母親も、既に他の男性と暮らしてんだよね
その母親が赤ん坊抱いて、その男とイチャイチャしてるところを、恵一君が目撃した回まで観たんですけど、私
次の回がどんなになるか、大体分かってるから、可哀そうでねえ
なぜ、何の罪もない子供らが、こんな目に遭わなきゃいけないの、と暴れたくなるの
恵一君が我慢強い子だから、余計気の毒で
こんな不条理、でも、現実でもよくあるであろう、不倫が引き起こす非道さを
執拗ともいえる描写で画面を埋めていく昭和のドラマ、スゲーわ
同じ作者の「渡る世間は鬼ばかり」でさえも、こんなに苛烈ではなかったはず

山岡久乃さん演じる長女の話も、何というか
若い時に親を亡くして、年の離れた弟妹らを育てるために、結婚もしないで頑張って店を切り盛りして
それなのに、他人の目からは、その弟妹を支配していると見られていて(ま、実際そうだけど)
気が付いたら、五十の山を越えて「行き遅れ」などと罵倒される(山田五十鈴さんの恐ろしさよ)
そんな彼女の前に、少女時代の彼氏が現れる
画面に向かって、叫んじゃったよ、私
「ファンファンキターーーーーー」って笑
ここで、まさかの岡田真澄さん
も~スゲー怪しい、どこから見ても怪しい
言っちゃ悪いけど、完全に詐欺師の風体
だって、あの昭和の下町セットの中に、いきなり図体のデカいフランス風だもん
違和感マシマシよ
ワザとなのよ、その違和感
若い時を知ってる人たちは、男が碌なことをしてなかったことも分かっている
色んな所に金を借りて、そのまま踏み倒していった、とか
外人相手のガイドってその実ポン引きだったんじゃないか?とか
今の脚本家、絶対、絶対書けない設定ですの
でも、色々あって、今の自分に絶望していた長女は、そんな男のプロポーズを受けちゃう
多分本人もこの男のヤバさは分かっているだろうに、それに目を瞑っちゃう
凄いのは、宇津井健さん演じる長男が、その長女を諫めない
今まで自分たちの為にすべてを捧げてきた姉のしたいように、と
何だかんだ、男の為に金を出そうとする姉の要求を黙って呑む
多分無駄カネになると分かっているのに
行きつくとこまでいかないと、止められないと分かっているのか
それとも、特に何にも考えていないのか笑
この主人公、人が良すぎて、却って怖いのよお
というか、宇津井健さんって、どんな役も善良すぎて、ホント怖い
この結婚騒動、この先どうなったか覚えていないけれど
とにかく、ファンファンはきっと碌でなしだ、そのはずだ笑

トシちゃんの可愛さは、言うまでもない
でも、言う!
もう、十九歳だったから、中三の役は、ん?て感じですけど
お前、独立して、弟と二人で暮らせるだろ?って言いたくなるけど笑
でも、スゲー可愛いから、いいの
つか、回を重ねるごとに、可愛さが増すの
皮が剥けていくみたいに、綺麗な男の子が現れる
杉田かおるさんが隣でデレデレしてる希ガス(妄想)
足長いし腰細いし、顔は童顔だし
あの生意気沢村正二とは全く違う男の子
いいわ~こういう可愛さ、今のジャニどもにはないわ~
……知らんけど
でも、単なるマスコット的な役回りじゃないから
何せ橋田ドラマ
膨大で、くどい程の説明セリフを
舌ったらずですけど、必死の形相で、大人に混じって頑張る彼
こういう、セリフの打ち合いみたいなドラマに、若い時に出られたということは
その後のトシちゃんの俳優としてのキャリアに、凄く大事だったんではないか?と今更ながらに思う
若い時は、正直言って、こういうドラマは、時代遅れのような気がした
もう10年もしたら、トレンディドラマが現れますからね
な~んか、下世話な話をくどくどとやってんな~ぐらいに思っていた
でも、ドラマの質云々以上の意味があった、と気づいたんです
この会話の打ち合いという過程を経ない今の俳優たちは
言っちゃ悪いけど、どこか雰囲気重視だということにも
でもって、こういう大人に揉まれた経験も足りないから、芝居も強さがない
トシちゃんはきっと、こういうドラマの中で、恥をかき、悔しがりながら
役者としての自分を見つめたはず、と画面の中の42年まえの彼を見ながら思う
そして、もし、今も役者をしていたら、どうだっただろう?とも
ま、言ってもしゃーないけどな!
しかし、ドラマが1クールで終わらない……
凄い時代だわ、うん











竜とそばかすの姫

2022-09-29 22:57:35 | レビュー
久しぶりにパソコン開いたら、全然立ち上がらなくて、イライラしましたっ
いや、触らないお前が悪いんじゃ、とPCに叱られそうですけどね
先日、突然閲覧者が増えたことに、ちょっとビビッてましたけど(!)
もう、いつも通りの過疎サイトに戻りましたので、またどーでもいいことを書いていきまーす(笑

先週かな、テレビで、この「竜とそばかすの姫」が初放映されたとのこと
アマプラでは、ちょっと前から見られるようになってました
私、あんまりアニメとか見ないんですけどぉ~
……いやっ!そうでもないか、「ボスベイビー」とか「ミニオンズ」とか
子供向けのアニメーション、大好きだわ、なんなら「おさるのジョージ」とかも観ちゃうな
何故か、ジブリとか、最近のディズニーとかは、見ない
説教されてる気がして(笑
つまり、どちらかと言うと、作りの甘い、いい加減なアニメが好き
自分がそうだからか……
で、なぜこの作品を見る気になったかというと
各所で酷評されていたから
……酷い理由だ
ワタクシ、人が悪いので、そんなに叩かれるなら、イッチョ見てみるかっ!て、考えるのよ~
いや、ホントに性格悪いわ、自分ながら(笑
で、見たのよ、アマプラで、この作品を
うん、そうだね、皆さんのお怒りごもっともです
アニメーション技術とか、音楽とかは、素晴らしいと思うよ
でも、それは最初の10分がピーク
あとは、ウジウジした主人公と、スカシタ幼馴染と、押しつけがましい女友達とかの
つまんなそうな学園生活を見せられる
おい!冒頭の華やかさは、どこだっ!面白くないぞ~って、ぼやきたくなる
いやっ、これが今の高校生のリアルですからっ!て作者は言いたいのかもしれませんけど
いや~違うだろ~なんか
つか、知らんだろ、この監督、女子高生という生き物をさ
彼女らは、もっと複雑な存在だと思うよ、この人が描くよりも
純粋さも小狡さも併せ持ってるし、異性を憧れだけじゃなく性的な対象として捉えていると思う
だから、この主人公の幼さと弱さが、どうもね~
あの幼馴染、こんな女をずっと愛してきたの?
つまんない女よ、実際、オタクの面白さもないし
かといって、人に優しくなれるほど成熟してもいない
そんな女が好きだなんて、この男はちょっとパワハラ気質があるんかい
ダメな彼女を守らなきゃ、なんて、ちょい上から目線じゃない?
ストーリーの中でも、この男が、色々と指示してくんのよ、主人公に
何故?なぜ、お前が主導権を握る?とチョイ苛
学校一のモテ男が、さえない幼馴染を好きだった、なんて、500年前の少女漫画かいっ!ですけど
そういう設定の裏には、男による、女の完全支配が隠されていたっ!
……嘘ですよ、そんなツイフェミの方々みたいなことは言いませんよ(笑
余談ですけど、YOUTUBEで江頭さんが、このしのぶ君とかいう男の物真似をしたんです
「すず、お前、BELLだろ」っていうセリフ
……そっくりだった(笑
あの、抑揚のない感じ?誰だ、このやる気ない奴は
成田凌君だった、あんまり知らん子だな
この監督は、声優芝居が嫌なのね
今回も声優好きの方々のヘイト買ってたようですけど
それはそれでいいんじゃないでしょうかね、私も甲高い女の子の声優とか
宝塚の男役みたいな声で喋る昨今の男の声優は、どうも受け付けないんで

この話、この監督の以前の作品「サマーウォーズ」を思い起こされる人も多いらしい
私もテレビで見ました
うん、これは、あれだ「ウォーゲーム」だ、って思った、その時は
ハッキングされたコンピューターのAIが、核戦争始めようとしちゃう話
随分前の映画、まだソ連があった頃よ
面白かったな、80年代の映画は、適度に安っぽくて
でも、ハッキングの危険性とか、AIの管理とか、今に繋がる問題を描いていた
80年代は、まだ人工頭脳なんてSFの世界にしかない感じだったのに(研究は進んでいたでしょうけど)
そういうわけで、今でもコンピューター系の映画の白眉って評価なはず(定かでない)
それを、日本の田舎を舞台に描いたのが、この「サマーウォーズ」って感じかなあ
仮想世界とか、そういう今時な描写もいれつつ
結局は世界を危機から救うのは、数学のオタク少年なんですな
オタクというところが大事
「ウォーゲーム」の主人公も、コンピューターオタクの高校生ですから
(いや、元々この子が国防総省をハッキングしたのが悪かったんですけどね)
今回も主人公の親友の女の子が凄い天才
そんな天才こんな田舎で燻ってないだろ~と思うほど天才
ご都合主義なほど天才(笑
それもこれも、主人公がどうも弱いからねえ
この子一人では、世界は救えそうもない
根性も粘りも足りなそうなの、ただメタバースの中で着飾って歌っているだけ
でも、この子が主人公なの、何故か
つまり、あれか、努力も頑張りも、歌の才能の前には、ねじ伏せられるということか
もう一人、学園のヒロインみたいな子がでてくるですけど
この子は、可愛くて、賢くて、人気者で
尚且つ、性格も良いという、女出木杉みたいな存在なのですが
好きな男が被らないので、主人公の対立軸にもなりゃしない
そう!誰も誰も、この主人公に立ちふさがってこないのです、みんなみんな、彼女の味方
腫れものみたいに扱って、ある意味甘やかしているの
その彼女が仮想現実の世界での出来事をきっかけに、成長していく
そういう意図なんでしょうけど
ナニコレェって結論でして
いや、そこへ至る過程も、色々と無理がありましたよ
しかし、あの終わり方!そりゃ見てた人、みんな思いますよ
「それでいいんかいっ!」って
カタルシスどこいった、そもそも何にも解決しとらんぞ、とも
愛と歌が、すべてを救うんかい!暴力親父もねじ伏せるんかい!
んなわけない、はよう児相呼べいっ!と
「美女と野獣」へのオマージュはわかるんですけど
なぜ、あのベルが野獣を救えたのか、が分かっていないと思う、この作り手は
彼女は、とても強い人間だったから、野獣を愛することが出来たのだ、ということを
強い人間だからこそ、他者に優しく出来るのであり、姿を超えた真心というものが理解できるということを
つまり、竜を慈しむだけの強さも、優しさもない備わっていないそばかす姫が
なぜ、最後すべてを解決できるのか?
それだけのプロセスを、この映画は描いたか?
描いてないはず、すくなくとも、私には見えなかったなあ

私には、この映画は繊細過ぎたのかもしれん
微妙な描写とか、ワタクシ拘り無いんで(笑
そういう私、一番のおススメ仮想現実映画はこれだっ!
「レディ プレイヤー1」
も~サイコーに楽しいからっ!
サブカルの国に生まれて、よかったー!って叫びたくなるから
スピルバーグ監督アリガトウって握手求めちゃうね
で、見終わったら、こう言うよ、日本人なら皆、特に45歳以上が
「俺は、ガンダムでいくっ!」
って(笑












雨に唄えば

2021-05-12 14:46:10 | レビュー
最近、プライムビデオで、昔の映画ばっかり見てます
ま、いわゆる、現実逃避ですな!
だって、テレビはそもそもあんまり見ないんですけど、ネットニュースも景気の悪い話ばっかりで
それも、政府が悪い、政権が悪いって、も~
一番悪いの、ウイルス洩らしたとこだろがっ!と言いたくなりますよ
でも、な~んか知らんけど、そこにはあまり触れちゃいけないらしい
というわけで、テレビもネットも見ないなら、配信ドラマや映画しか見るしかないの
それも、平和で暢気なやつがいい!
大昔のミュージカル映画に落ちつきました

いいよ~ホントにいい
な~んにも考えなくてもいいもん(笑)
ストーリーはあって無きがごとし
また、最近の凝ったミュージカルみたいに、リアル~とか求めてませんから
堂々の書割やセットの役者のダンスと歌を堪能するの
サイコー!!
「巴里のアメリカ人」「錨を上げて」そして「雨に唄えば」
ジーン・ケリー3連続であります
子供の時に、日曜のお昼のロードショーとかで見たことあるような気もしますけど
今見返すと、全然違う感慨が湧いてきますわ
このひと、凄くない?
ダンス、神でしょ、今風に言うと
基本タップダンスの名手なんでしょうけど
モダンバレエから、クラッシック、それにジャズダンスにコンテンポラリー
勿論ソシアルダンスも踊れる
何と言っても、身体能力の高さ
凄いバネなんですよ、ジャンプ力とか
自分の胸の高さぐらいの台とかに、助走も付けないでピョン!て飛び乗る
高いセットとか、猿かな?という勢いでどんどん登っちゃうし(命綱なしで)
何が凄いって、そういう危険そうなことも全部スタント無しらしいのよ
映画会社は後で知って、肝を冷やす、と
つまり、ジーン・ケリーはジャッキー・チェンのはしりなの
昔の映画だから、そんな言うほど……って思うでしょ
違うの、ホントにホントにスゲーから
ビックリするから、これがプロのダンサーだっ!
「ラ・ラ・ランド」とか、鼻で笑っちゃうレベル
ライアン・ゴスリング?シ・ロ・ウ・トよ♡
いや、ジーン・ケリーだけじゃない、周りの役者も芸達者~
ダンスとともに、楽器もプロレベルで、勿論歌も歌える
俳優っていうより、芸人というべきかなあ
ボードビリアンっていうんですか
こんな芸を今のアメリカの俳優は持ってるのかなあ
政治的発言は脇に置いておいて、芸を磨けよ、と思う(笑)

次はフレッド・アステアでも見よっと!

マスカレードホテル

2020-05-15 11:31:57 | レビュー
人間あまりに暇が続くと
普段は多分視界にも入ってこないものを見てしまうことを知りました!
て、何が言いたいかというと
私はキムタク様のドラマなんて「ロングバケーション」以外あんまり真面目に見たことがない
それだって、ただ竹様が出ていらしたから眺めていただけで
あんまり話は憶えていない(つまり、彼の姿だけしか見てなかったということか!)
常盤貴子さんとの美容師の話も、見た覚えがある
あ~泣かせにきてるのか~と思ったわ
……泣かなかったけどね(笑)
そんなあざとい話で泣くかいっ!馬鹿にするなっ!て思った私は腹黒い女なの
そういうわけで、実はあまりキムタク様を存じ上げない私
日本で一番格好いい男っていう体で、はや20年?
そうか~そうなのか~と思っていましたけど、否定するほどよく知らないし(笑)
アンチは滅茶苦茶叩くから、ま、おいておいて
ファンは愛で目がくらんでいるし(笑)
誰か、彼へのホントの評価を下してよ、と思わないでもない
……私はしないよ、ファンが怖いもん
でも、今回のこのおこもり期間ならでは
殆ど見ない邦画まで見てしまうという暇さのついでに
この映画「マスカレードホテル」を腐してみるわ(笑)
木村様へはしないわ
怖いもん(何度でもいう)

いや~厳しかった
何がって、最後まで見通すことが
実際途中で投げ出して、いや、最後まで見ないと、作者の意図が分からないからっ!って反省して
でも、やっぱりきつくて、ラストのあたりは早回しで見た(笑)
これ、原作通り?もしそうなら、ベストセラーってなんだろう?って考えちゃう
でも、一番酷いのは、脚本と演出!
月9を映画でやんなっ!って叫びたくなります
いや、月9というより、出来の悪いテレビドラマというべきか
月9だって、出来の良いものはあるでしょうしね
登場人物の底の浅さ、不自然なセリフ
手軽な人情ドラマに、いい加減なミステリー部分
もうね、やめてっ!って言いたくなる
妙に、人物のアップの多いこと、それも真正面からの
以前、誰かが、役者は、カメラを真っすぐには見ない仕事なので
バラエティでの視線の置き所に困るとか言ってましたけど
この映画では、もうずっとどや顔で、カメラを凝視してるの
そうかっ、これは芝居じゃないのか、バラエティなのかっ!て思えばいいのか(なわけない)
セリフもね、脚本家よ、お願い、日本語ちゃんと学んで、って言いたくなる
長澤まさみさんの敬語の不自然さよ
丁寧に見せかけたバカなのかも、って疑いたくなる
あんまり不自然だから、長澤さんの滑舌が気になっちゃうじゃない(笑)
あ~普段使わない言葉遣いなんだろうな~って、言いにくそうでさ
それは、木村様も同じだよ
いや、全員だっ、小日向さんさえ、ボロボロ(笑)
なぜそうなるかっていえば、セリフだからっ!
もう登場人物が「セリフ」を言わされているとしか思えないほど、自然さに欠けるから
この映画、読み合わせとかしたのか?
そこで、この変な言葉遣いは改めましょうとか、やらないのか?
う~ん、やらないかもな~出ている俳優、忙しそうな人ばっかりだし
そんな悠長に映画を撮らないものね、邦画って
でも、この映画って会話劇じゃないですか
主に、二人の主人公の言葉による葛藤で成り立っている
なのに、そのセリフが不自然さに満ちていたら
映画全体が締まらないのは、当然といえば当然ですわ

「ホテルにやってくるお客様は、みな仮面を被っている」っていう言葉が
この「マスカレードホテル」っていうタイトルに繋がっているんでしょうけど
その被ってる仮面を脱いだときの素顔もねえ
……陳腐
もう、ありきたり、でもって、つまらんっ!
不倫だの、過去の逆恨みだの、詐欺師だの、ストーカーだの
頼むからっ、もうちょっと意外性を持たせてください(泣)
でもって、そのクレーマーじみた人たちに、妙にご丁寧に接するホテルマン
あのね、こんな人たちを野放しにしたら
ホテル業界はブラックってことになっちゃう
無理難題をごねた時点で、警察に来てもらうのが正解じゃない?
大事にしないのが、一流のホテルマン(キリッ!)なのか?
でも、昨今のホテル業界、結構な高級ホテルでも、ホテルマンは、派遣とかバイトが多いと聞きましたが
……ま、それは関係ないか
大体このホテル、どんな程度のホテルなのか、よく分からない
シティホテル?高級ホテル?
高級ホテルの割には、客層が庶民的(笑)
でも、ロビーの作りは、クラッシックホテルなの
も~違和感半端ないわ
このセットだけ力入れて作ったのね~でも客室は普通なのね~って思う
で、気づく
原作は読んでいないけど、多分、この話、アガサクリスティをやりたかったのだ、と
ミステリー部分は「ABC殺人事件」ですけど、舞台設定は「バートラムホテルにて」なのね
「バートラムホテルにて」は、この映画のように、やってくる客は、見たままの人間ではない
何らかの裏がある(犯罪も悪意無き者も)
更に、ホテル自体にも、隠された裏がある、って話
ホテルは、凄くクラッシックで、古き良き時代というものを体現しているんですけど
それは、見せかけに過ぎない
ミスマープルが言うんです「本物のスコーンを出してくるホテルなんて、よく考えたら信用が置けない」と
つまり、そのオーセンティックな雰囲気は、犯罪を隠すための舞台設定に過ぎない、と喝破するわけです
この「マスカレードホテル」の2歩も3歩も先を行っている
50年以上前の小説ですけどねっ!
でもって、この「マスカレードホテル」のオチ、犯人の動機がねえ~
ねえっ、馬鹿にしてる、見てる人間馬鹿にしてる?って聞きたくなるの
人は、そんなことで、こんな込み入った殺人はしでかさないわいっ!て
それこそ、ミスマープルじゃないけど、殺人の動機は大抵単純
激情か金銭
復讐なんて動機は、ミスリードに使われるだけで
最後には、結局お金に行きつくのよ、こういうミステリーは
でないと、こんなに綿密に計画するはずがない
男への復讐だけなら、その人を殺すだけで終わるもの
それなのに、逆恨みを晴らすために、ま~ややこしいことを計画するのよ
ここの部分だけ「クリミナルマインド」かいっ!
精神に破綻をきたした人間が、ここまで出来るかいっ!って突っ込みたくなるのよ
そういう意味で、物語の前提から、既にリアリティがないんです
いや、リアリティとか、そんなものは求めてないんで、っていうのなら
もっと、華やかで、豪華な映画にしてくださいよ、と思う
昔の角川映画みたいにジャブジャブお金をつかって
出演者も、いつものメンツじゃなく、ザ、映画俳優!て感じの人を集めて
……今いないか、そんな人(笑)

役者らの芝居はね、演出がすべてだというのが私の持論ですので
特に申しませんけどね
ただね……長澤まさみさんの役は、井上真央ちゃんだったら、あの融通の利かなさがもっと前面に出たかな?とか
木村さんが英語を話すシーンが無いのは、何故なのかな?(笑)と思わないでもない
何より、主人公の刑事役が、あんまり魅力的に見えない
小日向さんが肩入れしたくなる人間に描けていないのは致命的なの
もしかして、BL的に好きなのか?と疑いたくなる(笑)
うん、やっぱり、本だ、本が悪い
キムタクは悪くない(笑)
きっとファンは大喜びで、スクリーンを凝視していただろう
そういう意味では、これは、アイドル映画
途中で木村さんが、ジャパニーズをバックに踊りださないかったことが不思議なぐらい!
……オイッ!(笑)










24

2020-04-16 16:46:02 | レビュー
マジで、テレビを見ない私、でもって新聞もとっていないww
ネットニュースも実は見ていない(現実逃避~)
どんどん世捨て人になっちゃう!
というわけで(どういうわけ?)久々に「24」シリーズを見ちゃう
「ウォーキングデッド」を見かけたんですけど、ちょっと今の現実にリンクし過ぎてて
……シャレにならん
その点「24」は全然リアリティないからっ!(ゾンビよりも?)
いや、テロの脅威とか、ありえる話なんですけど
なんかね~展開がさ、底抜け大作戦とか名付けたくなるバカバカしさで
そこがいい(笑)
「ホームランド」とかになると、うんうんあり得るあり得る、つか、あったぞ、こんなテロって思えて
見ると、恐ろしくなるの
ところが「24」はねえ、もうとんでもない展開に、さらにとんでもない展開を重ねて来るので
全く恐ろしくはない
むしろ、笑えて来る
何故か心の平安を得られる
どれだけ、話の中で人が死んでも、構わないの
だって、どこか「トムとジェリー」のなかの暴力みたいなものだもの
もしくは「桃太郎侍」とかの切られ役の方々みたいな
きっと、次回も桃さんに切られてるはず、この人たち(笑)

お久しぶりに見たジャックバウアー、ちょっと老けたけれど、頑張ってます!
ただいま第9シリーズ見ているんですけど、わたし8まで見たのかなあ、多分見たはず
このシリーズ、年末からお正月の深夜に、毎日3話づつぐらい流してくれていたんですよね、フジテレビが
夜更かしが平気な年齢だったっ!
今は無理!というわけで、配信はとても助かる
お風呂入りながらでも見れちゃうし
しかし、このドラマ、お金は凄ーくかかっているし、大掛かりで
ハラハラドキドキの連続なんですけど
……登場人物、全員ちょっとバカ(笑)
主人公も大概なんですけど、も~悪役も、政府の高官も
一人として、モノを深く考えない人々が織りなすサスペンス
以前、あんまり、誰も彼も間抜けなので、イライラして、このドラマを見捨てたんですけど
久々に、見てみるか、ジャックバウアーも、少しはまともになったかも?などと思ったのが間違いだった!
なるわけない!この人は、何処まで行っても、脊髄反射の男よ
このシリーズに出ている、金髪のおねーちゃん、誰だっけ、どこかで見たぞとか思ってたんです
気が付きました、てか、今現在見つづけている「チャック」のサラじゃん!
スタイルいいけど、微妙にブスのサラじゃん!
この人も(24の役ね)、女ジャックバウアーなの
手段選ばぬ、暴力女
この滅茶苦茶さが、変に爽快感(笑)
いまは、ウジウジとした社会派ドラマなんて、見たくないもん
というか、普段も見ないもんね(笑)
常に、爆発と、銃声が飛び交ってるわ、私のテレビ
だから、日本のドラマ見ないんだな、結局

もっと、モノを考えたくない、そして笑いたいという人は
上記の「チャック」をお勧めしま~す
こじんまりしたスパイもの
でも、可愛いんだよね、登場人物全員
主人公もダメ感強いけど、よく見ると(いやよく見なくても)すっごい美形
常に美形が好きなのは、いつもの事で~す