前の記事で宇多田さんの「嫉妬されるべき人生」が日本のPOPSの頂点かもって書いた私でしたが
いや、そうじゃない!実は26年前に、すでに到達してたっ!て思ってるの、実は
これも、完全な私論ですの。ええ、いくらでも笑って
山下達郎さんとか、そういうミュージシャンの曲じゃない
何故かトシちゃんの一曲にそれを見出すのは、私ぐらいでしょうけど
いいのっ、やっぱり誰も読まないんだから(笑)好きに論じさせて
ただ単に、私が、この曲が好きすぎるだけかもしれないけど
この「それにしてもDARLIN'」は、93年に発売された「MORE ELECTRIC」のラストナンバー
そうっ!気が付きました?私はアルバムのラストナンバーにやられる節がある
これで、このアルバムが最後っていう寂しさが付きまとうじゃん、やっぱり
それに、どんなアーチストも歌手も、最後の曲は、オープニング曲とともに力の入った曲を持ってくる
でもってね、この「MORE ELECTRIC」は、多分、彼が独立する前に出した、最後のオリジナルアルバムじゃないかな
そういうことも重なって、なんとも言えない気持ちになるのよ
歌詞がね…とにかく歌詞が、そうさせるの
きっと、トシちゃんは、な~んも考えずに歌ってた気がする(笑)
暢気そうだもん、つかいちいち考えてたら、やっておれん!て言いそう
一見、普通の曲なんですよ、これ
取り立ててどうということはない感じがするの
このアルバムの他の曲が、結構変化球が多いので、それに比べると直球かも…って
ところが、聴けば聴くほど味わい深いのよ、私には
絶妙なバランスで出来上がってるの
曲調は元気いっぱい、と言いますか、派手で明るいといってもいい
ところが、歌詞は、スゲー暗いの!
前の記事の「嫉妬されるべき人生」の逆なんです
あれは、暗~いメロディに、恋の始まり、幸せ一杯!っていう歌詞が乗っかっている
この「それにしてもDARLIN'」は、明るくて派手なメロディに、恋を失った男の嘆きを乗せている
このセンス!誰?このアルバムのディレクター、この人天才よ!
何もかもが、ぴっちりと収まって、最高の一曲になっている
明るいメロディにちょっぴりのペーソスを滲ませる作曲家
自分勝手な男の怒りと悲しみのモノローグを紡ぐ作詞家
そして、完璧な編曲!
全員、毎度おなじみの方々ですが、それをこのディレクターが奇跡的な手腕でまとめて、このアルバムを締めくくるの
何というか、この終末感に打ちのめされる自分がいる
終わり、終わり…って宣言されてる気がするの、色んな意味で
こんな元気にトシちゃんが歌ってるのに、何故か泣きたくなる
弱ってるときは、キツイわ、実際(笑)
このアルバムは、凄く贅沢に作られている気がするんです
作家陣もそうですけど、とにかく編曲が凄い
「MORE ELECTRIC」っていうから、テクノミュージックなのかと思うと、全然そうじゃない
印象としては70年代のファンクを準えているのかな
だから、コンピューターではなく、生のブラスが全面に押し出されている
もう、カッコいいのなんのって!
だって、80年代終わりから、90年代初めなんて、ユーロビートに代表される打ち込み系が主流だったころですよ
なのに、このアルバムのアナログ感
サイコーっしょ!やっぱり生楽器の演奏でしょ!って言いたくなる
ブラスだって、弦だって、全部コンピューターで作れちゃうときに、あえて人間に奏でてもらう
贅沢よ~だって、やっぱり一番高いのは人件費だもの(笑)
でもって、この「それにしてもDARLIN'」も、ブラスバンバン鳴ってるんですけど
他の曲がファンク系、70年代ブラックミュージック的なノリであるのに
この曲は、それとも違うの
これはブラスロックでしょ!シカゴとかBS&Tとか
やる?90年代に、それもトシちゃんのアルバムでそれをやる?
やるんだな~で、カッコいいんだなあ(しみじみ)
でも、それだけじゃない、この曲の凄さは
このバリバリの洋楽志向に乗っかってくる歌詞がね…
松井五郎さん、あなたは、もうもう…って言いたくなるの
だって、単なる失恋ソングに、このフレーズ
さよならだけが人生なのか
まさか、ここで井伏鱒二?!
俺、振られたんだわ、って歌詞に鱒二?
それもさ、井伏鱒二の詩は「さよならだけが人生だ」って言ってるのに
この歌詞は、そうなの?ホントにそう?って尋ねてる
いや、嘆いてる
ホントはそうだって、今女が出て行って、実感しているけど、信じたくないの
だから、尋ねてる、いや胡麻化してる
さよならだけが人生なのは、重々承知だけど、信じたくない俺がいるんだな、って
抱きしめてた いい想い出も
花のように 時間(とき)が運ぶ
なぜ なぜ なぜ
さよならだけが人生なのか
ひとりきりの 夢のなかで
なぜ なぜ なぜ
たったこれだけのフレーズで、孤独のなかで途方に暮れる男の姿が浮かび上がるの
これからも、何人もの女と出会うだろうけど、結局、同じことの繰り返しだと分かってる男
己が招いたことだけど、どうしようもない
だから、なぜ なぜ なぜ、と不毛な問いかけを続けている
誰に?自分に
もう、やだっ!この歌詞、泣きたくなってくるじゃん
トシちゃんが、あっけらかんと元気に歌ってるようで、でも、なんだか哀しげに聞こえて
彼の歌唱も含めて、この曲完璧です!
この時点で、もう既にレトロ感があったブラスロックに
井伏鱒二、いや原詩は唐の詩人のものですけど、東洋的な無常観を乗せ
それを、色男アイドルに歌わせるこの感覚
最高すぎて、びっくりするわ!
J-POP、ここに極まれり!ってね
で、知る、日本の歌謡曲は、侮れないぞ、と
才能のある人がいるのね、当時の私は気づかなかったけどね(笑)
いや、そうじゃない!実は26年前に、すでに到達してたっ!て思ってるの、実は
これも、完全な私論ですの。ええ、いくらでも笑って
山下達郎さんとか、そういうミュージシャンの曲じゃない
何故かトシちゃんの一曲にそれを見出すのは、私ぐらいでしょうけど
いいのっ、やっぱり誰も読まないんだから(笑)好きに論じさせて
ただ単に、私が、この曲が好きすぎるだけかもしれないけど
この「それにしてもDARLIN'」は、93年に発売された「MORE ELECTRIC」のラストナンバー
そうっ!気が付きました?私はアルバムのラストナンバーにやられる節がある
これで、このアルバムが最後っていう寂しさが付きまとうじゃん、やっぱり
それに、どんなアーチストも歌手も、最後の曲は、オープニング曲とともに力の入った曲を持ってくる
でもってね、この「MORE ELECTRIC」は、多分、彼が独立する前に出した、最後のオリジナルアルバムじゃないかな
そういうことも重なって、なんとも言えない気持ちになるのよ
歌詞がね…とにかく歌詞が、そうさせるの
きっと、トシちゃんは、な~んも考えずに歌ってた気がする(笑)
暢気そうだもん、つかいちいち考えてたら、やっておれん!て言いそう
一見、普通の曲なんですよ、これ
取り立ててどうということはない感じがするの
このアルバムの他の曲が、結構変化球が多いので、それに比べると直球かも…って
ところが、聴けば聴くほど味わい深いのよ、私には
絶妙なバランスで出来上がってるの
曲調は元気いっぱい、と言いますか、派手で明るいといってもいい
ところが、歌詞は、スゲー暗いの!
前の記事の「嫉妬されるべき人生」の逆なんです
あれは、暗~いメロディに、恋の始まり、幸せ一杯!っていう歌詞が乗っかっている
この「それにしてもDARLIN'」は、明るくて派手なメロディに、恋を失った男の嘆きを乗せている
このセンス!誰?このアルバムのディレクター、この人天才よ!
何もかもが、ぴっちりと収まって、最高の一曲になっている
明るいメロディにちょっぴりのペーソスを滲ませる作曲家
自分勝手な男の怒りと悲しみのモノローグを紡ぐ作詞家
そして、完璧な編曲!
全員、毎度おなじみの方々ですが、それをこのディレクターが奇跡的な手腕でまとめて、このアルバムを締めくくるの
何というか、この終末感に打ちのめされる自分がいる
終わり、終わり…って宣言されてる気がするの、色んな意味で
こんな元気にトシちゃんが歌ってるのに、何故か泣きたくなる
弱ってるときは、キツイわ、実際(笑)
このアルバムは、凄く贅沢に作られている気がするんです
作家陣もそうですけど、とにかく編曲が凄い
「MORE ELECTRIC」っていうから、テクノミュージックなのかと思うと、全然そうじゃない
印象としては70年代のファンクを準えているのかな
だから、コンピューターではなく、生のブラスが全面に押し出されている
もう、カッコいいのなんのって!
だって、80年代終わりから、90年代初めなんて、ユーロビートに代表される打ち込み系が主流だったころですよ
なのに、このアルバムのアナログ感
サイコーっしょ!やっぱり生楽器の演奏でしょ!って言いたくなる
ブラスだって、弦だって、全部コンピューターで作れちゃうときに、あえて人間に奏でてもらう
贅沢よ~だって、やっぱり一番高いのは人件費だもの(笑)
でもって、この「それにしてもDARLIN'」も、ブラスバンバン鳴ってるんですけど
他の曲がファンク系、70年代ブラックミュージック的なノリであるのに
この曲は、それとも違うの
これはブラスロックでしょ!シカゴとかBS&Tとか
やる?90年代に、それもトシちゃんのアルバムでそれをやる?
やるんだな~で、カッコいいんだなあ(しみじみ)
でも、それだけじゃない、この曲の凄さは
このバリバリの洋楽志向に乗っかってくる歌詞がね…
松井五郎さん、あなたは、もうもう…って言いたくなるの
だって、単なる失恋ソングに、このフレーズ
さよならだけが人生なのか
まさか、ここで井伏鱒二?!
俺、振られたんだわ、って歌詞に鱒二?
それもさ、井伏鱒二の詩は「さよならだけが人生だ」って言ってるのに
この歌詞は、そうなの?ホントにそう?って尋ねてる
いや、嘆いてる
ホントはそうだって、今女が出て行って、実感しているけど、信じたくないの
だから、尋ねてる、いや胡麻化してる
さよならだけが人生なのは、重々承知だけど、信じたくない俺がいるんだな、って
抱きしめてた いい想い出も
花のように 時間(とき)が運ぶ
なぜ なぜ なぜ
さよならだけが人生なのか
ひとりきりの 夢のなかで
なぜ なぜ なぜ
たったこれだけのフレーズで、孤独のなかで途方に暮れる男の姿が浮かび上がるの
これからも、何人もの女と出会うだろうけど、結局、同じことの繰り返しだと分かってる男
己が招いたことだけど、どうしようもない
だから、なぜ なぜ なぜ、と不毛な問いかけを続けている
誰に?自分に
もう、やだっ!この歌詞、泣きたくなってくるじゃん
トシちゃんが、あっけらかんと元気に歌ってるようで、でも、なんだか哀しげに聞こえて
彼の歌唱も含めて、この曲完璧です!
この時点で、もう既にレトロ感があったブラスロックに
井伏鱒二、いや原詩は唐の詩人のものですけど、東洋的な無常観を乗せ
それを、色男アイドルに歌わせるこの感覚
最高すぎて、びっくりするわ!
J-POP、ここに極まれり!ってね
で、知る、日本の歌謡曲は、侮れないぞ、と
才能のある人がいるのね、当時の私は気づかなかったけどね(笑)