テレビが写していたのは、ドラマなのか、映画なのか、というような景色。
私の実家がある静岡県も、大きな地震が来ると言われている地域。
子どもの頃から、「次に大きな地震が来たら、津波が来て、うちのあたりは海の底だから。」そんな風に言われていた。
子どもたちの間では、「伊豆半島は分断されて島になっちゃう!」なんて話も出たりして。
大正時代だっけかな?大きな地震があって、その時の津波は10mを超えたのだとか。その跡が残っている蔵なんていうのもあった。
津波のハザードマップがあって、実家のあたりは8.6mの予測がされている。(東日本大震災のあと再考されて変わったらしいけれど、公式の場所にはまだ公開されていないみたい。)
そんな土地柄だったから、大きく揺れた時に、とっさに静岡県だと思って、ホントにホントにドキドキ焦って実家に電話。
「揺れたね。東京は大丈夫?」
いつもと変わらない母の声に、『良かった』そう思った。
その後に、テレビが写していた景色。
・・・『良かった』なんかじゃない。
海のある景色。
停泊する船。
海岸線を走る道路。
家々や学校、商店街。
実家のあたりによく似た景色が、どんどんのみこまれていく。
後輩のひとりが「おばぁちゃんの家が、、、」と、声にならない。
私が『良かった』と言った後は、そんな景色だった。
地震は、津波は、ヒトゴトではない。
今回は東北だった。それだけ。
テレビが写していたのは、静岡の景色だったかもしれない。
テレビの前で立ち尽くしていたのは、私だったかもしれない。
いつ、自分があちら側にいくかもわからない。
あのあと、私が東北にお手伝いに通い続けたのは、実家に似た景色を取り戻したいという想いと、『良かった』と言ってしまったことへの懺悔なのでした。
私の実家がある静岡県も、大きな地震が来ると言われている地域。
子どもの頃から、「次に大きな地震が来たら、津波が来て、うちのあたりは海の底だから。」そんな風に言われていた。
子どもたちの間では、「伊豆半島は分断されて島になっちゃう!」なんて話も出たりして。
大正時代だっけかな?大きな地震があって、その時の津波は10mを超えたのだとか。その跡が残っている蔵なんていうのもあった。
津波のハザードマップがあって、実家のあたりは8.6mの予測がされている。(東日本大震災のあと再考されて変わったらしいけれど、公式の場所にはまだ公開されていないみたい。)
そんな土地柄だったから、大きく揺れた時に、とっさに静岡県だと思って、ホントにホントにドキドキ焦って実家に電話。
「揺れたね。東京は大丈夫?」
いつもと変わらない母の声に、『良かった』そう思った。
その後に、テレビが写していた景色。
・・・『良かった』なんかじゃない。
海のある景色。
停泊する船。
海岸線を走る道路。
家々や学校、商店街。
実家のあたりによく似た景色が、どんどんのみこまれていく。
後輩のひとりが「おばぁちゃんの家が、、、」と、声にならない。
私が『良かった』と言った後は、そんな景色だった。
地震は、津波は、ヒトゴトではない。
今回は東北だった。それだけ。
テレビが写していたのは、静岡の景色だったかもしれない。
テレビの前で立ち尽くしていたのは、私だったかもしれない。
いつ、自分があちら側にいくかもわからない。
あのあと、私が東北にお手伝いに通い続けたのは、実家に似た景色を取り戻したいという想いと、『良かった』と言ってしまったことへの懺悔なのでした。