アスペルガー育児日記(現在高校3年生)

アスペルガーの長男ナギと、そうでない次男コウを持つ、シングルマザーの日々の記録

今日、母が感じたささやかな希望。

2005年09月02日 | ☆Weblog
高機能自閉症の子育てにはコツがあると思います。
でもコツがあることはわかるけど、
そのコツを完全に習得しているわけではありません。

ただ、明らかに
ナギとコウを全く同じ育て方で育てたら
どちらかがダメになってしまうような、
そんなふうに感じるくらい違いがあります。

コウは、こう言ってはなんですが
お友達の中に放り込んでおいたほうが
母が干渉するより何倍もいい感じ。
でもナギは、なんでもかんでも教え込むと言う感じが
本人にとってもいいようなんです。
言葉の受け答えひとつをとっても、
経験を積んで言葉を覚えていくというより
お友達にこう言われたら
こう答えるというふうに
台詞のように暗記させるような、
そういう教え方をしたほうが
実際の場面で上手くいくようなんです。

兄弟で遊んでいるところをよく見ていると
ナギはコウとの会話をフツーにこなしていても
ほとんどコウの顔を見ないのです。
障害だから仕方ないと言えばそれまでですが、
でも、ちゃんと相手の目を見て話しなさいと言えば、
じっと見つめて話すことが出来るんです。
でも、じーっとじーっと見つめ過ぎちゃうんです。
だから、例えば人の目が怖いから見れないんじゃなくて
私たちのように相手の目や表情を見ながら
無意識にそこから相手の気持ちを読み取って
確認しながら話したほうが話しやすいという概念がない、
そんな感じなんだと思います。
乱暴に言えば、相手の気持ちは関係なく話してしまう、
だから相手の目つきも表情も、
情報としての必要性が全くない、
きっとそういうことなんだと思います。

そのことについて、今日私はあることを感じました。
ナギ自身は相手の目を見る必要がないとしても
スムーズなコミュニケーションのための技術として、
相手の目を見ることを教え込んだらどうだろうかと。
相手の目をみなさいだけではダメですから、
こういうときには見る、
こういうときには少し視線を外す、というふうに
教え込んだらどうだろうかと。
わりと記憶力はいいので、細かい指示にもついてこられるはずです。
すごく極端に言えば、何秒ぐらい見たら何秒ぐらい外すとか、
秒数で教えてもいいんじゃないかと。

そう考えると、ささやかでも希望が見えてくるんじゃないかと。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (たま)
2005-09-03 19:00:20
ルール的なもの、あったほうがいいですよね~。

目を見るの、いつまで?っていうの、何か目安が無いと、

延々見てるから・・・。

そういや私、小学生の頃、怖い系の人に「何見てんねんっ!」って、言われたことあります(笑



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Unknown (たま)
2005-09-03 19:03:20
連カキごめんなさい

URL入れるの忘れてました
返信する
コメントどうもありがとう。 (倫子)
2005-09-04 01:50:20
はじめまして、たまさん。

コメントいただけたのが初めてなので

気づくのが遅れてごめんなさい。

ドキドキしました。すごく嬉しいです。



たまさんも、やっぱりそう思う?

ルールとか、はっきりした目安が

あったほうがやりやすいですよね。



多数派(こういう言い方も何ですが)の

感覚のようなものに

アスペの人が合わせてくれようと

しているのだから

やりやすいようにルールを作るのが

合わせてもらうほうの義務のような気がします。
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