みじんこのお家

気が付かないうちに流れ去っていく時間の中でほんの少し交差する時間
グルメ・写真・旅行&猫

母の家出

2010-06-13 23:15:36 | 生活
夕方、母の面倒を見てくれている人から
電話があった

「今日えらいことがあって、・・・・」

ふと気がついたら母がいなかったのだそうだ

スリッパをはいて、何も持たずに
家を出て行ったらしい
近所を探しまわったり、聞き回ったりしたが
誰も気がついた人がいなかったようで

兎に角、警察やら
バス会社やらに連絡して
母らしき人を見かけたら連絡してくれるように手を打ったらしい

そして、やっと連絡を貰ったら
どういうわけか、私の家の近くの派出所で保護されていたらしい

今日は、たまたま夕方近くまで私も家を留守にしていたので
彼が、電車に乗って、迎えに行ったということだった

母の今住んでいるところから
私の家に来るには
バスに10分ほど乗り、甲子園の駅に行く
そこから阪神電車に乗り
25分~30分で、私の家の近くの駅につく

母は今現在、自分の父親が死んだことすら忘れている状態で
私のことも娘だか妹だか区別がついてない
それで、私の家に来れば
父親がいると思いこんでいる

一銭も持っていない母がどのようにして、この距離を移動できたのか

まったくもって不思議ではあるが

どうやら、その派出所に連れてきた人が
バス停に立っている母を見て
その方面なら行く道だからということでその人の車に乗ってやってきたらしい

想像ではあるが、
母の場合、一見、ごくごく普通に見える

アルツハイマーなので、1分前のことは何一つわかってないのだが
大人としての知恵は残っているので
きっと、その車の人にも
辻褄のあう
同情を引くような話をしたのではないかと思う

ところが、車の中で話していると、
だんだんと話がおかしいということに気がついた
車の持ち主が、とりあえず駅まで連れて行き派出所に預けた

そういうことなのではないかと思われる

派出所で、その人のことを聞いたけれど
名前も何も言わずに立ち去ったということで
真意の程はわからない

当の本人である母は
家を出たことすら

     もう、覚えていない

これからはこんなことが増えるのだろう


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