12月定例市議会本会議の一般質問は、12月9日~11日に行われる。
原議員(10日10時から質問)が 提出した 発言通告書 を公開します。
発言通告書
要旨
(1)旧坂下町と合併した際の中津川市への引継ぎ事項のうち、まだ実施されていない
[ 坂下駅自由通路 ] と [ 坂下中学体育館建設事業 ] について
(2) 中津川市政の [ リニア新幹線 ] への対応は、建設され敷設されることについて、
市民は誰1人として[ 犠牲を強いられたり ][ 不本意を強要されたり ]
することがないようにするこを、[ 至上の第1議 ] とするべきについて
市長 市長 以上 平成25年11月29日 鷹 見 憲 三
担当部長 担当部長 原 昌 男
発言通告書 内容
(1)旧坂下町と合併した際の中津川市への引継ぎ事項のうち、まだ実施されていない
[ 坂下駅自由通路 ] と [ 坂下中学体育館建設事業 ] について
平成17年2月、旧坂下町は他町村とともに、中津川市と合併しました。
同年2月13日には坂下町山下町長と中津川市大山市長は署名して事務引継書をか
わしました。
その中の ①坂下駅自由通路の着工ついて と
②坂下中学校体育館建設事業について の 原文は次の通りです。
坂下駅自由通路の着工について(原文)
坂下中学校体育施設建設事業について(原文)
しかしながら、両事案とも今日にいたるも未実施です。地区民は『なんたることだ』
の感想です。『裏切られた』の思いです。地区民にこうした思いを残すのは、市政上
甚だよくないことです。 よって以下具体質問します。
< 具体質問 >
(1)坂下駅自由通路の着工について
①平成17年2月13日の上記引継書では『JR東海と協議を進め、設計業務
を実施しています』ときわめて具体的です。また他の記録によれば旧坂下町
は設計に1千8百万円の予算を計上しており、設計は完了し設計図は今も所
在していると思われます。なのに今日まで実現していないのはどうしたこと
だったのですか?
②合併以後『坂下町づくり協議会』から毎年必ずあらためて建設要望が出され
てい、合併から8年を経過する本年度についても提出されることについて、
どのように受け止めているのですか?
③向後この問題にどのように対処しますか?
(2)坂下中学体育館建設事業について
①引継ぎ書に見るように引継ぎはきわめて具体的です。建設用地さえ手当がで
きているということです。
ところが市はさる9月定例市議会における原昌男議員の質問に対して『平成
18年12月に建設は困難であると方針を決定した』(議事録P87中段)
と答弁しています。これによれば、旧坂下町よりの引継ぎ事項でありながら、
坂下の誰にも相談することなく、いはば市が『勝手に決めた』ということで
すがそうですか? それではあまりにも旧坂下町民の無視であり [ 信義
に反する ] ことになりませんか?
②そうではないとすれば、平成18年12月、当時旧坂下町住民のしかるべき
誰かに『坂下中学の体育館は建設しない』の相談もしくは声を掛け、その了
解を得ているのですか? もしそうだとすれば、それは誰ですか?
(2) 中津川市政の [ リニア新幹線 ] への対応は、建設され敷設されるこ
とについて、市民は誰1人として [ 犠牲を強いられたり ][ 不本意を強要
されたり ] することがないようにするこを、[ 至上の第1議 ] とするべ
きについて
リニア中央新幹線の開通、中津川停車駅の開設は、戦前の昔鉄道が開通した時と
同じように、中津川市にとって未曾有かつ画期的なことです(ただしこのリニアの事
業は、技術、安全、環境保全、採算、時代の文化背景からの離反など、多分にリスキ
ー(危険)な事業である いま大問題の原子力発電事業と同じようにとも言われて
います)。 こうしたリニア中央新幹線ですが、開設に当たっては
●坂本地区においては停車駅建設のために、多数の住み慣れた土地住宅ならびに店
舗など事業施設が買収され
●広大な面積の車両基地予定地については、祖先から受け継いだ、また営々として
開発してきた農地等が買収され
●市内に敷設されるリニアの路線は大部分が巨大な深浅のトンネルだが、山口、瀬
戸、山の田、千旦林の各地区においては生活営農用水枯渇の可能性。ならびに所
有土地価値の減価(地下の巨大トンネルの故)。 さらには大量のトンネル掘削
残土の始末(排出土の搬送と置き場(出口3ヶ所))の問題があり
●新設駅周辺ならびに地上路線の部分については、『日照阻害』『電磁波』『振動』
『衝撃音』などが考えられ
●稀少動植物ならびに豊かな自然環境景観の喪失。
等の問題が所在し、どの項目も当該市民の生活に重大に影響します。
これら問題について、市民は誰1人として [ 犠牲を強いられたり ] [ 不
本意を強要されたり ] してはならなく、市政はそのことをリニア新幹線対応の
[ 至上の第1議 ] とするべきです。以上たって以下具体質問します。
< 具体質問 >
① 住宅、店舗、その他事業施設(建物)について、被買収は
●駅関係
●車両基地 は各何戸が見込まれていますか?
●地上走行路線
② 水田畑など農業耕作用地の被買収は
●駅および地上走行路線 において各何件、何ヘクタール
●車両基地用地 が見込まれますか?
③ 駅施設地上走行施設等で、日照権が犯され、電磁波の影響を受けるのは住宅は何戸
が見込まれていますか?
④ トンネル掘削は全地区で市民の何件の所有権の地下で行われる見込みですか?
⑤ 9月JR東海の環境影響評価準備書が公表され、地図上で地上地下の路線、駅及び
車両基地の位置等がほぼ明らかになりましたが、該当個人がそれを認識することを
促していますか?(該当個人が早い時期におかれている立場について認識すること
は大切と思われる)。
⑥ 全計画が確定し着工にさいして、事業者JR東海は全各個別(戸別)に買収、了承
などの交渉折衝を行うことになりますか? それとも何か集団的方法がとられ
ますか?
⑦ 上記個別(戸別)の折衝であった場合、買収承認などについて話合いで成立しない
ことが大いにありうることが想定できるが、そのような理解でよろしいか?
⑧ 被買収者が一般的な話合いで合意に達しない場合、JR東海との間で強制収用、
係争関係(裁判で争う)の発生を予想するが、それでよろしいか?
⑨ 本事案で強制収用係争関係に至った場合、JR東海は超巨大企業、この種の経験
験豊富。たいする市民は個人で非力。従って市は市民の側に立って全面的に援助し
なければならないが、その理解でよろしいか?
⑩ リニア新幹線敷設地区で、特に山口、瀬戸、山の田、地区は木曾川の水流を殆ど利
用していなくて、主に背後の山林からの水流で生活(耕作など)している。また坂
本駅に至る千旦林地区は地域の湧水ならびに溜め池水を利用していることが多い。
巨大なトンネル掘削はこれらの生活用水を枯渇せしめる可能性多大と見ます。
このとき地区市民が個人でJR東海に補償を求めるのではなく、中津川市が地域全
体の問題として代って補償もしくは代替え措置を求めるべきと考えるが、現在そう
したことを想定していますか?
⑪ JR東海は品川名古屋間にリニアを敷設したいだけで、中津川など中間駅の顧客の
ための設備(駅前広場、駐車場など)をする考え方がないようです。許しがたいこ
とです。代わって市が行うようなことをしてはいけないと思われるが、この点どの
ように考えていますか?
⑫ 美濃坂本にリニア中津川駅ができることについて、各日刊新聞は新幹線『岐阜羽島
駅現象』ならびに『新青森駅現象』(ともに駅ができただけでいつまでたっても繁
華街など市街ができない)の現出を懸念していますが、この点どう見ていますか?
⑬ 新設されるリニア駅と現JR中津川駅および駅前中心街の関係は、どうなると見て
いますか? また市街計画としてどう考えていますか?
⑭ 市に現在リニア新幹線迎え入れのための積立が約3億円あります。何に使うことを
考えていますか?
⑮ JR東海のホームページによれば9月発表のJR東海『環境影響評価準備書』に
たいして、東京都および関係各県市民から寄せられた意見は1万4千余件に及ぶ
ということです。この事業に問題が多く、影響について多くの市民が懸念し憂いて
いることを示しています。
JR東海はこの市民の意見に対応する見解を市および県に提示し、市および県の最
終的な見解をもとめ、上に立って工事許可を得るということのようです。従って市
は完全に市民の懸念憂いの上にたった厳しい見解を表明するべきですが、よろしい
ですね?
以上