予想通り自民党が大勝しました。民主党の凋落は哀れなものでした。共産党が少し伸びたほかは、いわゆ
るリベラル各派も振いませんでした。旧社会党の流れを汲む社会民主党さえ当選ゼロでした。こうした結果
をどう見るか。自公はこれから憲法改悪、9条廃棄、原発どんどん推進、社会保障破壊へつき進もうとし、
TPPでの国売り渡しなどが問題なのだと思います。
第1に自公以外の党の敗因。誰でもが指摘するように一時は政権を握った民主党があまりにも無能で、
国民の期待をことごとく裏切ったことにあると思います。民主党は党としての体をなしておらず、文字通り
“烏合の衆”でした。毎年首相が変わるようでは、何もできないのは当たり前のことです。
民主党の眼を覆いたくなるような無能ぶりについで、例えば『維新の会』。大阪で受けていて面白いと思っ
ていたところが、石原慎太郎 『苔の生えた右翼お爺』 と手を組み、橋下が女性侮辱の最低発言をして
お里が知れました。
国民はこうした事態に 『よくはないけど、自民党しか今は仕方がない』 と考えたのではないのでしょう
か。それに自民党がアベノミクスとやらで、景気をよくするらしいことに期待をかけたのだと思います。
国民はいまあまりにも苦しいからです。
第1に不況です。いや不況々々と言うけれど、国際化経済のもとこれは普通のこと。
過去に一時高度成長の時代があって、それが忘れられなくて不況と言っているだけです。
第2にあまりにも行き詰まっている今この世。小子高齢化、人口急減、若者の失業、暗い事件の頻発、
お先真っ暗、これがなんとかなって欲しい。
こうしたことがバブルででも誤魔化しででも『過去に一応実績のある自民党』と言うことになったのだと
思います。
こんなことで自民党は多数を占めました。しかし自民党にとって問題はこれからこの後です。彼らが
やっぱり問題を解決できなければ、いまや哀れな民主党と同じ道をたどるだけだと思います。
例えば憲法を改悪して軍国主義化し、アメリカの手先なって海外派兵をし、昔中国を侵略し幾百万
人民を殺りくしたようなことができるでしょうか できないと思います。
そんなことをしようものなら、今の自衛隊なら多数の脱走が起きて瓦解し、それどころか命令した
上官に銃口が向いかねないと思うのですが 甘いでしょうか。
先日の新聞報道によれば、共産党が支配する中国人民解放軍兵士でさえ、一人っ子政策の結果
『小皇帝(家庭内甘えっ子)』で、どうにもならないと嘆かれているということです。
また日本ではこの夏から生活保護水準が数%切り下げられます。犯罪や自殺が増えかねません。
世の中すさみ、『統治』に費用がかさむのです。例えば中国で辺境の少数民族が弾圧にさらされ、
信仰の自由さえ認められないので『焼身自殺』で応え、北京中南海に住む 『大ボス達』 の眠りを
浅くし、疲れさせているようにです。
事ごと作用にアベノミクスでは何事も解決しないのです。それどころか黒田という手下が、国債を
際限なく買い上げてお金を湯水
のように流しているようですが、もう遠からず破綻を予想します。その時は3.11東北を襲った
大津波のように、全てを持ちさってしまうに違いない。自民党は少しも浮かれているなどできない
のです。
私たち市民はこれまでやつてきたことに確信を持つのです。憲法9条を守る運動は草の根のも
のでした。この積み上げがあったればこそ、場合よれば自衛隊兵士の銃口は上官に向きかねな
いのです。
首相官邸を取り巻く反原発のデモは、鐘や太鼓が騒々しく赤旗がほとんど見えません。 時代
はこんなに深まってきています。
市民はまた既成のマスメデァだけでなく、ネットという道具を持つようになりました。
国際的に幾百万人幾千万人が繋がるようになりました。もう誤魔化しはできないと思います。
そんなことで自公の大勝は一時の景色です。私たちは自分に確信
を持ち、市民を信じてやってゆくのみです。