北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

京北の地名:谷を「タン」という言い方

2006-11-20 15:04:23 | 歴史・社寺・史跡など
18日の山村安郎先生の「京北の地名」の話は興味津々たるお話であった.

その中に、ここ京北では、隠谷(インダン)、千谷(センダン)、知谷(チダン)、長谷(ナガタン)、鴨瀬谷(カモセダン)、稲荷谷(イナリダン)、西谷(ニシタン)、、、と谷をタンと発音されているが、これは高句麗語で、北陸、山陰に多い(渡来人定住)と説明されていた.

今まで何故、谷をタンやダンと言いうのかしら?と思っていたが、へえ~、そういうことか.
でも、一応インターネットでも調べてみようとあちこち検索してみると、次の様なページを見つけました.

板橋義三著 「高句麗の地名から高句麗語と朝鮮語・日本語との史的関係をさぐる」には;
高句麗語字  旦
高句麗語音  tan
高句麗語意味 谷
日本古語音  tani
日本古語意味 谷

日本語の語源説
たに【谷】
『岩波古語辞典』「くらたに」の項に、
タニ(谷)は高句麗語tan(谷)と同源。
とある。「たに【谷】」の項には、「くらたに」項を参照すべしなどの記述なし。

「丹後の地名」の記述;
コルは朝鮮語で谷を意味するそうである、そんなことから地名学ではクラ地名は谷と説明されることが多い。しかし谷をクラと呼んだりするだろうか。谷は丹後ではタニで少し古くはタンである。若狭もそうで福谷はフクタン、日ケ谷はヒガタンと古い人ならそう呼ぶ。クラとは言わない。私の住む与保呂には団とか福知山には段とか、あるいはこれらもタンで谷のことかも知れないともいわれる。谷をタンと呼ぶのは古くは高句麗語であろう、『三国史記』の高句麗の地名では谷は旦、頓、呑とか書かれている

なる程、そ~いうことだったのか、納得.


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3 コメント

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へ~ (fuujii)
2006-11-21 12:13:20
どうもです。そうなんですかって思いました。僕の近所の人も皆、三明谷とか狭間谷とかを「ダン」といっています。スゴく気になっていて意味を知りたかったんですがどうやって調べたら良いのかわからなくて時分の中で放置していました。その「ダン」の意味もわからずに「ダン」を使うのに少し抵抗があったのですがこれで気兼ねなく「ダン」が使えます。なんか良くわからへんけど。。。
ちなみに僕の実家は丹後ですが僕の知っている範囲では「ダン」は無かったように思います。
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頭の体操には良いかも (mfujino)
2006-11-22 22:16:19
お久です.fuujiiさんと同じく僕も「スゴく気になってい」ました.このことを話したらタンやダンという方が言いやすいからじゃないかしら、という反応を聞きましたが、そう感じること自体が、、、な~んて理屈ぽく反応しました.でも理由付けなんていい加減な要素も無きにしもあらずですよね( ^_') 頭の体操には良いかもしれませんが.

あ、そうそう、三明谷の由来、塔村の「三明姫」って知ってます?.それと「塔村(トノムラ)」という言い方、興味有りません?( ^_')

「京北コミュニティ」充実してきましたね(^.^)
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姫? (fuujii)
2006-11-24 00:36:26
あ、トノムラも近所の大工さんに聞いて気になっています。それもスゴク。
「三明姫」?
知りません。

「姫」ってことは「殿」って事ですか?
安直過ぎますか?
教えてぇ~。
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