北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

廃村八丁への道の風景

2008-04-28 23:17:48 | 山・峠・街道
5月に西の鯖街道歩きの企画があり、廃村八丁へも足を運んで貰うことに。道の状態や川は渡れるか、などをチェックするために下見に行きました。

紀ちゃん、逵子ちゃんの二人の女性に声を掛けると、行く、との事で同窓生三人で廃村を目指しました。

小塩から西谷の林道を広域林道を目指す。林道はまあこんなものであろうが途中の道はかなり荒れていてマーチではスピードを上げられない。まあしかたない、とゆっくりとガタガタ道を進むこと一時間近く、漸く広域林道へと到着。許可を貰っていて鎖を開け広域林道を東へ。新しく出来た道で気持ちよく走れ、卒塔婆峠すぐのところまで開通していた。

200ms近く歩くと卒塔婆峠だ。イワウチワの群生があり、花も少し咲いていた。峠からの展望は少し春霞の様相だったがなだらかな北山の山々の風景はいつ見ても心和む。林道へ引き返して、谷を廃村に向かって下り始める。

トップの写真は林道から少し下り始めた谷の風景。次の写真は卒塔婆峠の新緑の様子である。








最初は自然林の林の中を進むが、明るく広々として気持ちいいものだ。少し下ると杉林の谷を下る。谷の水は少なし。しかし倒木がかなりある。途中自然林の部分がありホッとするも、また杉林の谷を下る。30分程でお墓のあるところへ。そして急に明るく開けた場所の出る。

ここは昔田圃だったのだろう。その横にある小屋がこの冬の降雪に耐えかねたのだろう、立派な木炭が沢山おいてあった小屋の屋根が崩れ落ちていた。その横の「八丁温泉」とかかれた小屋部分は健在だ。

川を二度渡る。水量は思ったほどではなかった。石だけでなく、板がおいてあって、これなら誰でも渡れるだろうと判断した。廃村跡はもう土蔵跡もなく、三角錐形のトタン屋根の山小屋が一つあるほか、一段高いところにはテントが一張り。木々は漸く緑を付け始めたところである。二人が用意してくれたお握りとちらし寿司のお弁当を頂きながらの昼休み。と、ご夫婦が来られた。ダンノ峠から稜線を品谷山経由で来られとの事。帰りは刑部の滝などを見て菅原へと帰られるそうだ。

昭和11年を最後に廃村となってから植えられたのであろう、石垣の中には杉が立派に育ち大きくそびえていた。お墓は綺麗に掃除されているが、この冬の雪で倒れたのであろう一本の倒木が墓石を直撃していた。八幡宮への鳥居や道は健在だ。

自然林が残った谷の新緑は見応えがあり、これからは益々緑豊かな風情を醸し出してくれるであろうと楽しい気分にさせてくれた。

今回は下見が主目的だったの僅かな距離の谷歩きであったが、緑に色付き始めた木々を楽しんだ山行でした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
羨ましき光景 輝きの季節ですね (硯水亭 Ⅱ)
2008-05-02 22:23:29
    Mfujinoさま

 もし私たちの計画でご縁がありましたら、是非廃屋や廃村をご紹介して頂きたいです。やたらと植樹をするのではなく、植えられるべきところに植えたいし、現在の風景を代える気は全くありません。既存の樹木と如何に共生出来るか、更に園芸樹林は創りたくありませぬ。山櫻や江戸悲願など、有精子の樹木に限定したいと存じます。鳥が食べ、鳥によって幾らでも増やして戴けるからです。素敵ないい同級生がいていいですなぁ!
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よろこんで (mfujino)
2008-05-03 09:26:08
硯水亭さま、  八丁方面なら喜んでご一緒させていただきます。当地は林道が発達していますのであちこち割と簡単に行けます。
園芸樹林でなく、既存の木々と共生した桜の姿は私が最も好きなものです(^.^)
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