ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

Cradle Of Filth

2006年10月11日 | Weblog
Cradle Of Filth / Thornography 2006 ロ-ドランナ-

ソーノグラフ

オフィシャルHP

試聴先

レコ社HP

イギリスのヴァンパイアメタルバンドと呼ばれる(レコ社より)5人組みシンフォニック狂気ブラックメタルバンドの7th。

凶暴でシンフォニック&ドラマティックブラックメタルサウンドが魅力的な彼らの音だが、前作Nymphetamineでシンフォニック度合いが減少し、変化球も少ない直球重視の音になった。それでも楽曲の良さがあったため、彼らの魅力は衰える事はなかった。

1曲目のシンフォニックなイントロから一気に高速で畳み掛けるDirge Inferno(試聴曲)は圧巻。これが最近のCradle Of Filthの凄みだという事を再確認させられる。が、後が続かない….あれれ、地味でミドルテンポ中心だぞ。

新作は前作Nymphetamineからの流れを汲み、更に直球重視のシンプルで薄い音。シンフォニック加減はどこに消えてしまったのかと思えるくらいの地味なメロディックブラックサウンドを聴かせると同時に凶暴加減も衰退し、迫力も減少。楽曲もあまり起伏がなく、過去作からの使いまわしメロディ-も一部にあり、ゲンナリ。いつものように美しく怪しい凶暴音はいったいどこへ?

彼らの強烈な特徴が薄くなってしまった新作。まるで牙を抜かれたドラキュラのようで、血を吸うために人を襲っても、撃退されそうな勢い。

評価6/10
今年は大好きなベテランバンドの新作がことごとく….