お墓へ行く度に 名刺入れに入っていたお菓子
最初は ビックリしたけれど
行く度 行く度に 入っていたので
次第に それが楽しみになっていました
ある時は 私が好きなもの
ある時は 弟が「食べたい!」と話してたもの
ある時は 両親の分も…
あまり 大きな作りではないので
中に入っていたのは 駄菓子や
ちょっとしたお菓子
でも 充分嬉しかった
見えないけれど
おじいちゃんは ここに来るんだ って
ここに いてくれるんだ って
信じていました
そんなある時
おじいちゃんからの手紙が…
「今日は 天国のお店がお休みだったので
買えませんでした
今度 来る時には
とびきりの お菓子を買っておきます」
だったかな?
そんな内容でした
が
幼稚園生には 充分
信じます
天国には たくさんのお店がある事
いつも見てる事
だから
何が欲しいか 好きか
何でもお見通し
そして いつも側にいる事…
仕掛け人は
おばあちゃんだった と 知ったのは
それから 7・8年後の事ですが
(いつも おばあちゃんだけ車から先に降り
私達は お花を持ったり
お供えを持って
両親と向かっていたので
おばあちゃんが そんな事をしていてくれたなんて
知る余地もありませんでした
ただ
お墓に行くと 良い事がある!と
疑う事もなく
おばあちゃんが 用意し
仕掛けていたお菓子を おじいちゃんからの
お菓子だと信じきっていました)
その頃
それに便乗して
母が
「サンタさんも同じだよ いつも見てるんだよ」
なんて言うもんだから
「これは一大事だ!」と
「イタズラも 姉弟ケンカも辞めなきゃ!」と思い
弟達と
「イイコにしてよう」宣言を
何万回した事か…
今では 良い思い出です
今来ても
もぅ名刺入れをチェックしたり
手を突っ込んだりする事は
ないけれど
もし
おばあちゃんが言ってたように
天国にも たくさんのお店があって
家があって…
いつもニコニコ
楽しい気持ちで 居れるような場所だったら良いな…と
お母さんが 寂しくないと良いな…と
思った 春の彼岸でした
お母さん
もぅ春が来ます