評価点:86点/2000年/アメリカ
監督:ロバート・ゼメキス
トム・ハンクスにしかできない!
主人公の男は、顧客の届け物のために飛行機で海を渡った。
しかし、突然の嵐に襲われて飛行機は墜落してしまう。
気がつくとそこは無人島で、残ったのは、自分と虫歯と、顧客への贈り物だけだった。
乗組員の死を悼みながら、無人島生活を始めるのだが、彼はまともに火もおこせなかった。
▼以下はネタバレあり▼
2000年度のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも逃したトム・ハンクスの感動巨編。
しかし、僕はこの作品のほうが「主演男優賞」にはあっていると思った。
確かに「グラディエーター」のラッセル・クロウも良かったけど。
この作品はトム・ハンクスのための映画と言っても過言ではないだろう。
むしろこれ以上適任の役者はいないのだから仕方ない。
上映時間の半分以上がトムの一人芝居。
漂流している間にはバレーボール以外の友達はいない。
それなのになんの遜色なく演じ切るトムのすごさ。
勿論シナリオも良かった。
火をおこしたり、社員の墓を作ったり、どうにもならなくなった時点で、漸く配達物を開けるあたりの主人公の仕事に対する考え方の設定など、
問題を解決していく過程がうまく配置されている。
さりげなく、虫歯や自殺しようとしたことなどを描く魅せ方もうまい。
けれどやっぱりこの映画はトムだろう。
自然にひきつけるこの魅力はトムの実力がよく分かる。
また恋人との距離の描き方もうまい。
仕事の忙しさで会えない。
無人島で会えない。
心が離れてしまって会えない。
しかし「いい話」で終わっているのは「会えない」からではない。
冒頭と終幕に描かれている「ベッティーナ」の恋模様があることによって、新たなる「道」への暗示があるからだ。
あの翼のシンボルが常に彼の救いになっている。
唯一の欠点は時間だろう。
「人間は時間に追われている」という台詞のように、もっと短くしてほしかった。
それでも冗長ぎみと感じるほどではないけれど。
(2002/04/19執筆)
監督:ロバート・ゼメキス
トム・ハンクスにしかできない!
主人公の男は、顧客の届け物のために飛行機で海を渡った。
しかし、突然の嵐に襲われて飛行機は墜落してしまう。
気がつくとそこは無人島で、残ったのは、自分と虫歯と、顧客への贈り物だけだった。
乗組員の死を悼みながら、無人島生活を始めるのだが、彼はまともに火もおこせなかった。
▼以下はネタバレあり▼
2000年度のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも逃したトム・ハンクスの感動巨編。
しかし、僕はこの作品のほうが「主演男優賞」にはあっていると思った。
確かに「グラディエーター」のラッセル・クロウも良かったけど。
この作品はトム・ハンクスのための映画と言っても過言ではないだろう。
むしろこれ以上適任の役者はいないのだから仕方ない。
上映時間の半分以上がトムの一人芝居。
漂流している間にはバレーボール以外の友達はいない。
それなのになんの遜色なく演じ切るトムのすごさ。
勿論シナリオも良かった。
火をおこしたり、社員の墓を作ったり、どうにもならなくなった時点で、漸く配達物を開けるあたりの主人公の仕事に対する考え方の設定など、
問題を解決していく過程がうまく配置されている。
さりげなく、虫歯や自殺しようとしたことなどを描く魅せ方もうまい。
けれどやっぱりこの映画はトムだろう。
自然にひきつけるこの魅力はトムの実力がよく分かる。
また恋人との距離の描き方もうまい。
仕事の忙しさで会えない。
無人島で会えない。
心が離れてしまって会えない。
しかし「いい話」で終わっているのは「会えない」からではない。
冒頭と終幕に描かれている「ベッティーナ」の恋模様があることによって、新たなる「道」への暗示があるからだ。
あの翼のシンボルが常に彼の救いになっている。
唯一の欠点は時間だろう。
「人間は時間に追われている」という台詞のように、もっと短くしてほしかった。
それでも冗長ぎみと感じるほどではないけれど。
(2002/04/19執筆)
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