secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

スターウォーズ・エピソード6  リターン・オブ・ザ・ジェダイ特別編(V)

2008-08-16 09:07:34 | 映画(さ)
評価点:76点/1983年/アメリカ

監督:ジョージ・ルーカス

三部作の結末である三作目。

破壊されたはずのデス・スターは、より強力になって再建されようとしていた。
一方前作で凍結されてしまったハン・ソロを助けるべく、ルーク一向はジャバ・ザ・ハットの地へ向かう。

▼以下はネタバレあり▼

テロップを読んでいて「またしてもデス・スターか」と思ってしまった。
今作ではシリーズの魅力がふんだんに盛り込まれた、正に最後を締めくくるに相応しい内容になっている。
それまでとは力の入れようが違うようにさえ感じた。

バランスの取れた登場人物同士のドラマや、多種多様な異星人のキャラクターなどがしっかりと描かれていた。
かなり完成度の高い作品だと言える。
(もちろん、それは様々な人種がすむアメリカの比喩である。)

しかしだからこそ余計なところが気になった。
たとえば冒頭でハンを助けに行く時、ルークはライトセイバーを持たずに敵地に乗り込む。
その時点で「なぜ?」と思っていたが、捕まってしまい死刑にされる瞬間にR2D2からセイバーをもらうのだ。
いやいや、そんなまどろっこしいことする意味あるの?
最初からブンブン言わせて乗り込んだらいいんではないの?
また同じくハンを助けに行く時捕まってしまったレイアが、いかにも監督に強要されたかのように、破廉恥な格好をさせられていたのにも、失笑した。

様々な言語と民族性をうまく描いて世界観にスケールの大きさを感じた。
一連の作品を通して思ったことだが、現実の世界と実にリンクした「時事問題」を扱っている気がした。
未知の民族との出会いや独裁する悪から、自由と独立を勝ち取った初期三部作。
崩れていく民主政権に対して、責任逃れ的な発言を繰り返す元老院政府が登場するエピソード1,2。
映画は歴史的な時事問題に対して敏感であるのだと感じた。

エピソード7~を描いてほしいと強く思った。
これは一つの文化であり歴史である。
映画としてもすごいけれどそれ以上のものをやはり感じる。
「スターウォーズのために映画は生まれたんだ」という、アメリカ人がいたけれど、わかる気がする。
もちろんそこまでは言いすぎだろうけど、それでも偉大な映画だと思う。

仮面をとったアナキンが、ええおっさんだったのが少しショックだった。
(ヘイデン・クリステンセンもあんなふうになるのだろうか。
まあ、「ジャンパー」みたいな映画に出ていれば仕方がないか。)
皇帝の死に方もちょっとねえ。
俺でも倒せそう。。。
さあ、フォースの修行でもするか!

(2002/07/08執筆)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スターウォーズ・エピソード... | トップ | スターウォーズ・エピソード... »

コメントを投稿

映画(さ)」カテゴリの最新記事