外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

虫のいる暮らし

2013-04-19 21:39:47 | ヨルダン(猫中心)


おとついめずらしく一日中雨が降ったと思ったら、夜台所にナメクジが出た。
長さ3cm、幅最大1cmくらいある立派なやつである。
ヨルダンのような乾燥した国にはナメクジなどいないと思って、すっかり油断していたので、大変驚いた。
無用な殺生はしたくないので、外に出してあげようかと思ったが、遅い時間に外に出るのは億劫だ。
結局そのまま放置して寝たら、朝にはいなくなっていた。

うちのアパートは半地下なので、かなりジメジメしているのだが、そうでなくても一般的に、ヨルダンの建物は湿気がこもりがちな気がする。
この国に来た当初泊まっていたホテルも水はけが悪かったし、2週間前から働いている、ビルの5階にある旅行会社のオフィスも通気性が良くないのだ。

うちに出るのはもちろんナメクジだけではない。

一番よく見かけるのは、ダンゴムシである。
触るとクルッと身体を丸める、あのダンゴムシのことだ。
どうもやつらは風呂場の排水口から出てくるらしい。
初めの頃は、あの暗灰色の蛇腹っぽい陰気な虫が、家中をしずしずと這い回るのに当惑したものだが、今ではもうすっかり慣れてしまった。
特に害があるわけじゃないので、気にする必要もないのだ。
ただ、床に転がったダンゴムシの死骸をうっかり踏んづけてしまったときの、あの「グシャッ」という感触にはなかなか慣れないでいる。
ダンゴムシという生き物は、どうしてわざわざ苦労して排水口を這い上がってきて、うちの片隅でまるまって死ななきゃいけないのか?

先日は風呂場にゴキブリが出た。
ライトブラウンの小さいやつだ。
さほど敏捷ではなかったので、殺そうと思えば殺せたのだが、面倒なので放っておいたらいつのまにか姿を消していた。
その翌日、薬局でゴキブリ退治用の殺虫剤を買い求めた。
パウダータイプで、ゴキブリの通り道に振り撒いて使うものらしい。
容器には、「床を掃除するたびに撒きなおすこと」との注意書きが付いている。
こんな黄色い粉末を床に散布したら、次の瞬間に掃除したくなるような気がするのだが、どうだろうか。
せっかく買ったので、一応排水口の中にふりふりと振りかけてみたのだが、効果のほどは定かではない。
やはりゴキブリ対策としては、日本のゴキブリ団子が一番優れている気がする。
誰かゴキブリ団子をヨルダンに輸出してくれないだろうか?

気温が上がったせいで、最近は蚊も目立つようになった。
どうも夏が近づくにつれて、出現する虫の種類が増えてきた気がする。
ああ、夏が来るのがなんだかコワイ・・・



うちのアパートに入りこんで、この記事を書いている間ソファーでくつろぎ、帰ろうとしなかった猫


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜猫 | トップ | アンマンの反政府デモ(4月19... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ヨルダン(猫中心)」カテゴリの最新記事