外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2019年チュニジア・トルコ・イタリア旅行記(6)~チュニス3日目・猫好きピープルとスーパーのビール売り場編~

2019-11-09 18:39:13 | チュニジア

 

チュニジア滞在3日目は、観光以外のことを色々したような一日だった。

 

疲れのせいか時差ボケのせいか、前日よく眠れなかったので、朝食をとってから2度寝し、11時過ぎに出かける。

 

この日は朝食ルームで観光客らしき欧米人の女性客を見かけた。これまで外国人観光客らしき人を全然見なかったので、少し安心した。観光客、いるんだ・・・近年は大きなテロは起こっていないものの、2015年のバルドー博物館襲撃テロの衝撃が強かったためか、外国人観光客の数は非常に少ないように思われた。バカンスシーズン直後という時期のせいもあったかもしれないが。

 

 

チュニジアらしい青と白の装飾のホテルの廊下。掃除道具がアクセント

 

翌日からもう少し安いホテルに移ろうと考えていたため、この日はまず新市街でホテルを探した。

 

当初の計画では、チュニスに3泊してから南下して、サハラ砂漠のオアシスの街トズールかドゥーズ、あるいは古い穀物倉庫群「クサール」が残っているメドニンやタタウィン周辺で2,3泊するつもりだったのだが、どうも重い荷物を抱えてバスで7,8時間かけて移動し、短期間で慌ただしく観光する気合が出なかったので、今回はチュニスに腰を落ち着けて、のんびりすることにしたのだ。

 

メドニンのクサール。いつか見に行きたい…

Medenine Ghorfas.JPG

 

ウレド・スルタンにあるクサールはさらに魅力的。行きにくそうだが。世界の果てっぽい廃墟って、なぜこんなに心惹かれるのだろう。私の心象風景に重なるのかもしれない。心が荒んでるのかも・・・(この2枚はウィキペディアから拝借)

 

 

とにかくそういうわけで、また安ホテルを探して回ることになった。私の希望は、今のフランスホテルよりも宿泊料金が安くて、Wi-Fiが使えて、エアコン・テレビ・シャワー・トイレ付きのシングル。スマホにSIMカードを入れたとはいえ、パソコンがあるので、部屋でWi-Fiを使えないと不便なのだ。

 

路上でくつろぐ三毛猫さん

 

間近でよく見ると、けっこうな美猫だ

 

 

まず、地球の歩き方に載っていたジュネーブ・ホテルに行ってみる。欧米の国・都市名を冠したホテルが多いのだ。イメージ戦略か。ここはわたしの希望にぴったり合っていて、料金も朝食付きで1泊50ディナール(約1900円)と比較的安く、しかも清潔そうでフロントのお兄ちゃんも感じが良かった。しかし予約できるかと聞くと、「明日の朝8時に来て、空きがあるかどうか聞いて」と言われる。その近辺にある他のホテルで聞いてみても同様だった。チュニス到着の日の宿探しの時にうすうす察したように、ここの安宿は予約が出来ず、当日に直接行って確かめるしかないようだ。でも8時って、早すぎないか?

 

とにかく、ジュネーブホテルを第1候補、その近くのサランボホテルを第2候補にして(第3候補はイギリスホテル)、翌朝出直すことに決めてホテル探しは打ち切り、昨日と同様に旧市街に行く。またゼイトゥーナ・モスクに面した広場のスタンドでミックスジュースを飲み、その近くのアイスクリーム屋さん(たぶん)の前の猫スポットへ。そこで猫の写真を撮っていたら、毎日猫の餌付けをしているという老人や、猫好きの母娘たちに話しかけられた。

 

 

猫好きの老人

 

 

もう1匹寄ってきた

 

 

私も撫でさせてもらった。

 

 

くつろぐ白黒猫さん

 

 

このフレンドリーな母娘3人組も大の猫好き。家で2匹飼っているそうだ。

 

 

すぐ近所にある家から、飼っている子猫を連れてきてくれた。後ろの黄色いシャツを着たおじいさんも猫を飼っていると言っていた。猫スポットに猫好きあり。

 

子猫、逃げたそう

 

 

彼らと別れてから、またアーケード付きスークを通ってフランス門に向かう。もちろんスークも猫だらけだった。

 

猫は旧市街の建物によく似合う。富士に月見草が似合うのと同じだ。

 

 

 

子猫は石の床ではなく、ビニール袋の上に寝ていることが多かった。その方が寝心地がいいのだろうか。

 

 

 

 

この日は日曜で午後はスークが休みということで、もう店仕舞いを始めているところも多かった。金曜日はアルコールの販売が禁止で、翌日はイスラムの祝日(ヒジュラ暦の元日)でやはりアルコール販売禁止で、日曜日は日曜日で午後スークの商店等が閉まるって、キビシイ・・・

 

フランス門を過ぎて新市街に入り、両替所を探す。日曜日なので銀行は閉まっていたが、空いている両替所が見つかったので、手持ちの現金のうち1万円を両替する。窓口のお兄さんが日本好きで、いつもテレビで日本の番組を見ているそうで、非常に感じが良かった。中東は(イタリアも)日本好きの人が多い。

 

用事も済んだので、今日こそスーパーで酒を買うぞ!ということで、モノプリに行く。過去2日間は無駄足だったが、三度目の正直だ。

 

あった~!!!(感動の嵐) でもビールがないぞ。ワインは前日買ったものが残っているので、ビールだけ買いたかったのだが。ちなみに、前日30ディナールで買ったワインが、ここでは3分の1近い値段で売られていた。ふっ・・・

 

 

その辺を歩いていたおっちゃんに、ビールはどこで買えるのか尋ねたら、「外にある」と言う。外? 店員さんにも聞いてみたが、「いったん店から出て、右側にある」と言われた。店を出て右って、なんのナゾナゾなんだ。

 

言われた通り外に出る。店内から見て右ということは、店を正面に見て左側ということだ。

 

この倉庫の入り口らしき扉を通って中に入るようだ。

 

入ってみると、係の人が「ビールはあっちだ」と奥のブースを指さす。そこにカウンターがあって、若者たちが並んでビールを買っていた。なぜワインや蒸留酒が店内で売られていて、ビールだけが倉庫でこっそり売られているのか謎だったが、とにかく私も並んでビールを買う。料金表が張られていて、分かりやすかった。小さい缶のセルティアを2缶買う。約5ディナール(約190円)。小さいわりに安くはないし、冷えていないが、まあいいとしよう。ビールをスーパーで買えただけで満足すべきだろう。

 

ホテルに帰ってビールを2缶とも飲み干し、クーラーをつけて夕方まで昼寝することにする。暑い中を歩き回ると疲れるのだ。体が弱いから、休憩しないと行き倒れるかもしれないし・・・

 

 

長くなったので、3日目の後半は次回。なかなかサクサク書けない、しくしくしく。

 

(続く)

 

 

 

コメント (2)
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