JUSTQUEST -BLOG-

QUEST & KASHIWAX & STUPID

下町の職人

2007-06-19 | QUEST
昨日の深夜番組で、東京都大田区の町工場を訪れる企画を放送してました。
80歳ほどのオジちゃんが、奥さんと二人で小さな工場で設計図を描き、
「私が作ってるのはコレです」と見せてくれたのは、自動改札機!
そうです、JRとか空港とかにあるあるアレ・・・。
思わず「うぉぉぉぉ」と唸ってしまいました。

よく見る技術ほど、デッカイ企業の研究室で作ってるんだろう、と思って
しまいがちですが、問題は企業の大きさじゃなくて「人」なんですよね。
80歳ですよ!手書きの図面の横には黒板があって、計算式が書いてある。
映画のシーンで言えば、バックトゥザフューチャーのドク博士みたいな・・・。
やっぱり日本を支えているのは、こういう職人ですよ。

投資で「お金」を増やしたところで、売ってるものしか買えないんです。
貯金のケタが増えてニヤニヤしたところで、1ユーロ=160円なんて時代。
世界から見れば「たかが日本」なんです。
でも「日本の技術」は世界でも屈指のハイレベル!
「ゆとり教育」なんてアホな発想をせずに「中身」をイジるべきだったのに
そういうのを決める人たちも「素人」である「民意」=(選挙)を考えて
日本人をダメにする方向に進んでしまった。

台形の公式を教えるか教えないか?で論争になるほど、ウワッツラなことを
やってたんですから。「そこじゃねぇだろ?」って言いたい。

先日、小学校の授業参観のときに「親が英語で自己紹介」なんて企画がありました。
もう爆笑ですよ。いつから日本は植民地になったんですか?って聞きたい。
英語が話せれば「国際人」とでも言いたいんでしょうか?公立の学校でですよ。
コッケイとしか言いようもなく、こんな学校に通わせているのか、と悲しくなりました。

子供と、ほぼ毎日いっしょに風呂に入り、「今日のお話」をしています。
ここ最近は天気に関するものが多く、「水」の、雨→川→海→雲→雨みたいな話。
まず息子に教えて、それを息子から娘に説明させる。ほぼ伝わらないので(汗)、
娘にもう一度説明してあげる。
こんな話から、どうしてゴミを分別しなければいけないのか?とか「自分だけ良ければ」
なんてことは通用しないことを教えています。

あと数十年したら、更に合理化が進み、ものごとを数字で判断するようになるでしょう。
「統計学上」とか言う言葉が飛び交う。
96%の「凡人」と4%の「コントロールする人」に分かれる。この数字は直感(笑)。
で、大きな問題が発生したときに「こんなはずじゃ・・・」なんてね。
こりゃぁマズイってなったら注目を他の事に向けるようにする。アリガチ。

下町の職人さんは、そんなこと気にせずに「これを作るんだ!」という気持ちで
日々生活する。それこそがマットウな人の道ですよ。
汗水垂らして、頭を使って、キレイゴトやゴマカシを嫌う。
それが普通のはずが「貴重な存在」になってしまった日本。

子供たちが大人になったときに「日本はイイ国だよ」って、そのまた子供に
言えるような国になってもらいたいもんです。




コメント (2)
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