モダンデザイン・デザイナーズ家具・名作家具を考える。

世の中のすべての製品には歴史があり、現在に至ります。
製品の歴史、変遷、デザインを辿りたいと思います。

ウィーン工房(近代建築運動・芸術運動-9)

2013年08月23日 | 近代建築運動・芸術運動

モダンデザイン・デザイナーズ家具・名作家具を考える。-ウィーン工房(Wiener Werkstatte)『ウィーン工房(1903-1932 Wiener Werkstatte)』 は、1903年、一般大衆、デザイナー、そして工芸職人との親密な関係を作り、簡潔で質の高い家庭用品を製作する事を目的に、 『ウィーン分離派 ゼセッション(1897-1920 Secession)』 の一員だったヨーゼフ・ホフマンとコロマン・モーザーが、分離派の作品を製作、販売する為、そして、分離派の理念をさらに発展させる組織として設立されました。
『ウィーン分離派 ゼセッション(Secession)』について
ヨーゼフ・ホフマンについて

ウィーン工房のデザインは、分離派のスタイルを踏襲して主として直線、幾何学的な要素で構成されますが、後期は、装飾的で幻想的な色合いを帯び始めました。

とりわけ、ヨーゼフ・ホフマンが品質面で妥協をせず、結果的に高品質なものを追求する事で、手ごろな価格でできる製造を阻む結果となり、元来目指すべき大衆向けデザインの可能性が狭められました。

そして、元々の理念とはうらはらに、富裕層向けの装飾品を製造する事になりました。

1932年に工房は倒産しました。



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