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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

高音は訓練しだいで3度は上がる!

2008-08-01 21:45:46 | Weblog
たまには声のお話でもしてみましょうか。

上は出るようになるが、下は持って生まれた声が限界だといわれます。

一般に、ソプラノ・メゾソプラノ・アルト(女性)
    テノール・バリトン・バス(男性)という声の種類があります。

実は、この声種を分けるのは声楽的には「響き」です。
別に「高い声が出るからソプラノ」「高い声が出ないからアルト」ではありません。
低い響きが美しく出て豊かな幅のある声、がアルト。
ソプラノとアルトでは、声の切り替えの高さが違うのは違うんですが。

メゾやアルトは、どうしても娘役はなくて、脇役ばかりなんです。
ヴェルデイは脇役でも、とても素晴らしく目立つアリアを配しています。
ロッシーニは、チェネレントラ(シンデレラ)とか、セビリアの理髪師のロジーナとか、メゾを主役にしているオペラがいくつかあります。
どうやら、その時代の作曲家が好きだった歌い手が身近に存在したんでしょうね。

作曲家と歌い手は、切っても切れない仲?だったのかも。
モーツアルトだって、ホントにスキだったのは奥さんのお姉さん(ソプラノ歌手)
奥さんは歌が上手じゃなかったらしい?

話を元に戻して、
お仕事が落ち着いたので、声を出す余裕がでてきました。
週に2回ほど、3時間くらいですが歌っています。
何しろマンションなので本格的に、というわけにはいきませんが、
音取りには充分です。

数年間の間、メゾやアルトばかり歌わなければならなかったので音域が下がってしまってました。
やっと元に戻りつつあり、音域が上がってきています。
おや?出にくかった音が楽に出るわ?
嬉しい誤算です!
年齢を重ねて声が低くなるといいますが、まだ大丈夫みたい。

私みたいな仕事は職場で喋る量が多いので声帯が傷みます。
お年よりは耳が遠い人が多いし、大きな声ではっきりと話しますから。
歌を歌うときは、音域を下げないと歌う声が出ません。
若い人より5度は下げないといけないんですよ!
これでは私は地声です。

また、疲れると喋る声も低くしてしまうし、
お年寄りに聞こえやすい声は低い声なので本来の自分の声より低くして話したりします。お年よりは高音性難聴なのです。

そういうこともあり、職業柄ですが私の声帯はかわいそうなんです。
最近、スコウシダケ喋る声を高くしています。
その成果かな?

ランメルモールのルチア、アリアを練習しています。
狂乱はやっぱりタイヘン!