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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

ひと時の出会い

2007-02-15 22:20:50 | Weblog
人と人の出会いは、偶然ではない。必然だ。

私は、そう思っている。

なぜなら、たがいに「その気」にならないと、ただの一瞬でも伴にすることはないと思うから。

先日のコンサートでもそうだった。

あと2日で退社する日に、午後のレクリエーションを担当していて、出会った。
その日に、訪問していた入居者の親友。
その人です。

私は、歌や朗読を組み合わせながらの回想法を得意としている。
プリントも自分で用意する。
その日は、ある身障者の若者が書いた詩をかわぎりに、
朗読しながら、間にその歌を歌い、その頃の話題を提供していた。
詩は、宮沢賢治。
歌は、マイ・ウエイ、遠くへ行きたい、上を向いて歩こう・・・など。
ほぼ、1時間半のレクを一人で担当する。

声が嗄れるはずです。

みんなで歌うのが難しい歌は、聴いていただく。

そのレクに一緒に参加され、少しお話したのが「縁」。

長年の友人の、残された人生を、いかに楽しんで活きてもらうか!
そこで、私と気持が一致したのだ。
退職看護師なので、服薬を見れば、病状がわかる。

府中までタクシーで来てくださった。
最期まで楽しんでくださった!

そのとき、もう一人、たがいに知る人が着ていたのだが、どちらも気がつかなかったのだ!出会いが「必然」と言う所以である。


たまたま、今日も帰りが一緒になり、部外者になった気楽な身なので、
1時間ほど、お話をした。
介護関係にも関わっておられる方で、
お互いの考え方が一致するところが多く、肯きあう。

来月も、お友達の体調が変わりなければ、
聴きにきてくださるという。


フリースペースだけれども、
聴いてくださる全ての方のためにも、
自分のためにも、納得できる演奏にしたい!