行雲流水の如くに

「新たな戦前」にしないためにはーー歴史から学ぶ

中国とロシアの独裁国家が手を結んで、日米欧の民主主義国家と激しく対立している。

この流れは1930年代に日独伊の枢軸国が米欧の民主主義国家と対立して第2次世界大戦へつながったことを思い起こさせる。

1930年代の悪人はヒトラーだったが、いまはプーチンだ。

核を片手に世界を恫喝する姿はヒトラー以上かもしれない。

1938年のナチ党の選挙ポスターには、

「一つの民族、一つの国家、一人の総統」とある。

こんなスローガンが出るようになると危ない。

 

世界経済はブロック化へ向かう。

政治的に信頼できる国としか貿易をしなくなる。

これは食料やエネルギーを自国で賄える国にとってはどうということはない。

自給出来ない国にとってはかなり深刻だ。

日本はこのようなブロック化には反対の姿勢を取るべきだ。

対応策、TPPの拡大など。「来る者は拒まず」の姿勢が望ましい。

 

人的資本の厚みを増すことと技術革新が決め手になる。

若い人はどんどん海外へ行くべきだし、海外からの受け入れももっと増やすべきだ。

若い人が内向きになっているのが気にかかる。

よきナショナリストはよきグローバリストでもある。

 

 


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コメント一覧

9vs9qvsq
 良い討論が出来ました。拙稿は基本的に、「彼らがこう言っている」と書いているだけのはずです。マクロン、フォンディライエン、カルビニョがそれぞれ。特に、こういう「中国に期待」。「ウクライナ戦争終結を!」、「ブロック経済回避を!」、「低所得国の債務免除を」などで、期待。そういうニュースが、日本ではあまりに扱いが小さいと思えたから強調した。今は、それだけのこと、それ以上は書いていません。

 確かにマクロンは、もっともっと強烈ですが。クレディスイス、ドイツ銀行、ノルトストリーム爆破、「ドルの兵器化」などが酷すぎるから、EUから誰かが言わねばならぬことを言っているということでしょう。

 楽しい議論でした。また討論しましょう。
megii123
文化系さん、こんばんは。
欧州の動きは、もうしばらく様子を見ないと何とも言えないような気がします。
アメリカが神経をとがらしているのが、先端半導体です。それと情報管理でしょうか。
ローテク部分について欧州と中国が輸出入を増加させることに目くじらを立てるとは思えません。
9vs9qvsq
欧州委員長についてこそ、日本などのマスコミは柔らかく書いている。それでも彼女はこう語っているのだ。10日の拙稿で紹介した講演内容だが。
『フォン・デア・ライエン委員長は先月末、ベルギーのブリュッセルで行われたシンクタンクのカンファレンスでも「中国とのデカップリングは実行可能でもなく、欧州の利益にも符合しないと考える」、「中国とのデカップリングではなくリスクの軽減に集中すべきだ」と語った』

 明日の拙稿下書きがもう出来ていますが、そこでは、フランスだけでなく他の欧州国要人からも同じ声が上がっているその声を紹介したところです。そうでなければ、フォンディライエンがここまで発言できるわけがない。彼女の発言のバックは立派に存在するのだと思う。「ドルの兵器化」によってクレディスイスからドイツ銀行までが被害を受けていることを見なければならないと思います。
 なお、この拙稿には、マクロンが引きずり下ろされるかも知れぬとも書きました。本当にそう思いつつのことです。
megii123
文化系さん、こんにちは。
御指摘のフランスマクロン大統領の発言について、いろいろな見方が出来ると思います。
マクロン大統領の本音は、「やはり自国の経済や国益が大事」だろうと考えます。
しかし恐らくアメリカやイギリスから圧力がかかるのではないでしょうか?
しばらく要注意ですね。
EU委員長は習近平に対しかなり強気発言をしたようですから、案外マクロンの「跳ね返り」の可能性もありそうです。
9vs9qvsq
 一言。                       
 エントリー中の「世界の(軍事・経済)ブロック化は怖い」に賛同して、だからこそ、ただし、ここは疑問になり始めましたということで。
『中国とロシアの独裁国家が手を結んで、日米欧の民主主義国家と激しく対立している』
 こういう世界外交・地政学地図から、フランスがこれを否定して既に抜け出したようです。それが僕の昨日今日のブログ記事です。後は、これに対してドイツがどう出るかということで、EUの態度が決まります。しかし、EU委員長はどうもこと中国問題に関わってはフランスに賛成みたいだから、欧・米関係は、大波乱。もう、欧米と書けなくなるかも知れないのです。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
日本は食料とエネルギーは自給出来ないわけで、少なくとも極東の平和な環境を主導的に作り出す必要があります。
ところがロシアによるウクライナ侵攻を台湾にも当てはめて「軍拡路線」を走り始めました。

核の問題も世界で唯一の被爆国にしては世界へ向けてのアピールが足りません。
何かすべてにわたって「ながされるまま」
岸田政権の危うさを危惧しています。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
今朝の全文異議なしです。特に最後の「よきナショナリストはよきグローバリストでもある」は胸に突き刺さりました。本当にそう思います。私が生を受けて75年になりますが昭和戦後、平成、令和の中で今が一番危険な時代と思います。やはり核は危険な凶器、厄介な代物ですね。
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