ペロシ米下院議長は、現在82歳で、議長としての訪台を政治的遺産にするとの見方がある。
ただ名目的には、
「民主党と共和党、下院と上院が台湾の支援で一致した」ためとしている。
いろいろ見方はあるが、政治家としての晩年に自分の信念を貫こうと思ったのだろう。
「台湾と世界の民主主義を守るというアメリカの決意は揺らぐことはない」
この発言が全てではなかろうか。
中国の習近平は猛反発した。少し過剰かと思うくらいである。
台湾周辺で軍事演習を行うという。
しかしこれは「メンツをつぶされた」習近平のやり場のない怒りのはけ口であろう。
本人も中国の国民もこの程度で溜飲が下がるのであれば、周りはじっと見守っていればいい。
過剰に反応することもあるまい。
超党派でまとまったアメリカの意思は、
「台湾をウクライナの二の舞にはさせない」、という強い意志だ。
これで習近平は台湾への軍事侵攻へ軽々には動けないだろう。
日本政府としては、いつものやり方だが「論評は避ける」、それで正解だ。
安倍亡き後の岸田の「軟弱外交」と揶揄されるだろうが、力もないのに刀を振り回すよりはましだ。
ただ冷静に、あらゆるシミュレーションをやっておくべきだろう。