「ボルトン回顧録」で浮き彫りになったのは、トランプ大統領の品性の無さである。
国益などは二の次で、すべて自分の再選のために行動している姿が赤裸々に描かれている。
政治とは所詮こんなものだ、とあきらめてしまうのは簡単だ。
しかし、そのような考えが政治への無関心を呼び、一部の利益集団のための政治がはびこり、国民生活はますます悲惨なことになる。
「トランプ・安倍」蜜月により、日本は良いポジションを得ている捉えられていた。
しかし回顧録によると、安全保障分野でトランプは在日米軍の駐留経費負担について現在の4倍の年間約80億ドル日本に要求したという。
同盟国の日本に対して、トランプは「脅せばよい」と言ったとか。
結局安倍晋三はトランプに主導権を握られポチ扱いだ。
政治の本質は権力闘争だ。
それゆえに一定の倫理観が求められる。
廟堂に立ちて大政を為すは天道を行うものなれば、些(ち)とも私を挟みては済まぬもの也 西郷隆盛
(政府の閣僚となって国の政治を行うのは、天地自然の道理を行うのと等しいものだから、少しでも私利私欲を出してはならない)
ところでトランプ再選はあるのだろうか?
今の状況はトランプがかなり追い詰められている。
激戦区で軒並み苦戦だ。
そしてスリーピイジョーなどとトランプから揶揄されているバイデン候補の切り札が、黒人女性候補だという。
品性無く世界をかき回す大統領は,安倍晋三を道連れにひのき舞台から去って欲しいものだ。
バイデン候補の健闘を期待したいものである。