現在進行中の円安の原因ははっきりしている。
日銀の黒田総裁が、頑として「異次元金融緩和」にこだわって金利引き上げを行わないからだ。
岸田首相は拱手傍観、鈴木財務大臣が脂汗を流しながら為替介入を示唆するだけ。
ユニクロの柳井会長の堪忍袋の緒が切れた。
日本は世界中から原材料を入れて加工して、その付加価値をつけて売るっていうそういう業務をやってるんですよ。
その中で、自国の通貨が安く評価されるということは決してプラスにならない。
オーナー社長だから、一見政府批判ともとれるような発言が出来る。
かっての経団連の会長などは識見も度胸もあった。
ところがここ数代続く会長は政府の顔色ばかり窺い、国家国民にとって何が正しいか、まともな発言も出来ない。
私は最近膝が痛い。
近くの整形外科に行くと大量の痛み止めと湿布薬をくれる。
そしてなぜだか胃薬をくれる。
要するに根本的な治療にはならない。
歳だからもうそれ以上はよくならないよ、と言われているようなものだ。
そこで試しに某ビールメーカーのグルコサミンを飲み、リハビリ(ブロ友さんのアドバイス)に励んだところ大分改善してきた。
岸田政権のやり方は、根本的な治療(金融緩和をやめる)をせずに、痛み止めの薬をばら蒔いている。
こんなやり方では症状は悪化するばかりだ。
さらには、電気代抑制のために国が巨額支援をする、という。
そのやり方を見るとなんということはない電力会社への支援だ。
これでは、電力会社は何ら厳しい経営努力を行わないではないか。
求むれば求むるほど、菩提(さとり)への道はいよいよ遠くなる。
されどこの道を行く。 薬師寺故高田好胤管長