歳をとるとともに、1年が段々と早く感じるようになる。
老化のせいだろうと半分あきらめ気味だが、福岡伸一さんの「動的平衡」を読んで納得した。
タンパク質の新陳代謝速度が、体内時計の秒針なのである。
そしてもう一つの厳然たる事実は、私たちの新陳代謝速度が加齢とともに確実に遅くなるということである。
つまり体内時計は徐々にゆっくりと回ることになる。
私たちの内発的な感覚はきわめて主観的なものであるために、自己の体内時計の運針が徐々に遅くなっていることに気がつかない。
夕焼け
夏から秋にかけて夕焼けがきれいだ。
タンパク質の代謝回転が遅くなり、その結果、1年の感じ方は徐々に長くなっていく。にもかかわらず、実際の物理的な時間はいつでも同じスピードで過ぎていく。
薔薇(アンネの想い出)ベルギー作出
「アンネの日記」で有名なアンネ。フランクに捧げられた。
最後まで希望を失わなかったアンネの少女らしさをあらわしているような優しさと力強さがある。
動的平衡とは
生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。身体のあらゆる組織や細胞はの中身はこうして常に作り変えられ、更新され続けているのである。
これが事実とすれば、十分なエネルギーと栄養を摂り、ストレスなどをできるだけ抑えて生活することが必要だ。
精製された薬物を摂取するより、同じ薬物を含んだ薬草を丸ごと食べたほうが効果的ということになる。
薔薇(レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ) フランス・メイアン