行雲流水の如くに

日本の政治の動きを世界はどう見ているか

世界が注目している日本のニュースは「日韓GSOMIA」と「桜を見る会」の問題であろうか。

この二つの問題に流れている「安倍政権のスタンス」について考えてみたい。

 

そのスタンスは、「由(よ)らしむべし知らしむべからず」であろうか。 論語泰伯

(為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。)

何の罪悪感もなしに、簡単に公文書を破棄するなどということは、普通考えられない。森友問題では改ざんまで行っていた。

このようなことを官僚が勝手にやっているとは思えない。

安倍官邸の指示であろう。

要するに今の安倍政権は極めて危険なレベルに達していると考えられる。

 

ワシントンポストは次のように報じている。(BS朝日日曜スクープ)

 

エドワード・スノーデン(CIA,NSAの元情報局員。スノーデンリークで世界を驚かせた)

「監視の問題に限らず、日本でも少しずつ全体主義が拡大していると言えます。全体主義は軍国主義と同じではありません。確かに、軍国主義というのは日本で台頭しつつある新しい全体主義の最もわかりやすい形かもしれません。しかしこれらは異なります。より便利であるという理由だけで、政府の求めに応じて無制限の権力を与えることは大変危険なことです。民衆が政策に反対しているのに、政府が民意を無視することを何とも思っていない時にはとりわけ危険です」 2016,6,4

※2013年特定秘密保護法、2014年集団的自衛権の閣議決定などをにらんだうえでの発言であろう。

 

今日の北海道新聞に「中東派遣 年内閣議決定」

政府は中東での航行の安全確保に向け、海上自衛隊の護衛艦1隻と哨戒機1機の派遣を年内にも閣議決定する方針を固めた。

 

どうもこの政権は、このような重大な問題を国民と十分なすり合わせもなく、実行するようだ。

少なくとも国会で議論すべき問題であろう。

このようになし崩しに物事を進めるやり方は、どこかで見たような覚えがある。

戦前の日本は、満州で事を起こし、さらに中国本土に深く入り込み無益な戦争を引き起こしたのである。

 

民主主義という制度は、ポピュリズムがはびこる時代には、極めて脆弱な制度なのかもしれない。

それだけに政府の行うことを「お上がやるから」と白紙委任してはいけない。きっちり監視することが必要だ。


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