「桜を見る会」の騒動で、言い逃れに終始する安倍首相と菅官房長官の醜態を自民党の中から批判する者はいないのか?
かろうじて石破茂が異を唱えているが、多勢に無勢でなすすべ無しだ。
他の自民党員は国民の怒りの方には向き合わずに、ただただ安倍晋三という裸の王様にひれ伏しているのか。
自由で民主的な政党になろうとした立党の精神は完全に失われたようだ。
今日12月8日は78年前太平洋戦争が勃発した日だ。日本がアメリカのハワイ島真珠湾に奇襲攻撃をかけたのである。
この時のアメリカと日本との国力の差は20対1であった。とても勝てる戦争ではなかった。
ではなぜ戦争を始めたのか?
日本の当局は物的な国力の差を克服するのが大和魂だとして戦争に突入したのだ。
そしてこの時の世情が大問題だ。
戦争やむなしという空気が蔓延し反対を唱えるような雰囲気ではなかったという。
日本はテンション民族と言われるが、時々このような病に襲われる時がある。
テンションーー(見過ごせない事態に接して緊張が高まる)
この国は、アベノミクスなる虚言でカネをばら蒔いて景気良さそうに振舞いながらも、精神的には追いつめられて緊張状態が高まっているのではなかろうか?
要するに落ち着いて正邪の判断が出来ない。過激な言説を弄するものに引っ張られやすくなっている。
節度を欠いた公私混同の一方で過度な他への攻撃。(例えば韓国などへ)
嘘をついていることが、小学生から見ても分かることを、この国のリーダーは絶対に認めない。
本来であれば自民党内から「おかしい」という声が上がらなければならない。
自民党はもうかっての自由闊達な政党でなくなったのだろう。
元財務大臣の藤井裕久の言によれば、安倍首相の問題点は、「歴史観がないことだ」と断言している。
それに唯々諾々と従う自民党員の大部分は同類項であろう。
安倍首相のスケジュールを見ると、夜は必ず誰かと会食を入れている。
これではじっくりと書物を読む時間などないだろう。
中学生の読解力が下がったと嘆く前に、我が国の首相の「読解力なり歴史観」に疑いを持たざるを得ないとは、実に悲しいことである。
我が国は表面的なことをとりつくろわずに、実力を涵養すべきである。
旧年寒苦の梅 雨を得て一時に開く