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行雲流水の如くに

立憲民主党は野党勢力の柱になることが出来るか?

今回の参院選で明確に議員数を落としたのは自民党である。
一方大幅に議員数を増やしたのは立憲民主党である。
しかし立憲民主党には反省材料が多々ある。ここで喜んで気を抜くことはできないだろう。

まず問題点の第一は1人区における共闘が遅れ遅れになったことだ。
自民党はすでに昨年の総裁選が終了した直後から候補者を選挙区に張り付かせて活動していた。
(しかしそれでも1人区で10人も落としたということは、6年間活動らしい活動をしていなかったことになる)
枝野は次のように述べて野党共闘の深化を目指している。
「次の大型国政選挙は間違いなく衆院選になる。今の政治に必ずしも信頼を与えていない有権者の明確な選択肢になれるよう、5党派の連携をさらに強化して、野党第1党の責任として、政権の選択肢としての立場を示し、選択して生ける状況を作っていく」

問題点の第二は「連合」頼りから抜けきっていないように見えることだ。
連合加入の組合員は官公庁や大手企業が中心である。
しかし今の日本の最大の問題点は、このような中間層から滑り落ちて下層階級になりかかっている人たち(非正規雇用者や中小企業の従業員たち)を再度中間層に引き上げるすべを見失っていることだ。
自民党は大企業や業界団体しか目が向いていない。
かっては弱者のための政党と言われた公明党は、「羊の皮をかぶった狼」に変貌してしまった。
そこでこの層にターゲットを絞ったのが「令和新鮮組」である。
山本太郎の作戦は巧妙だった。
一般有権者から資金集めをして注目を集めた。
自分は比例第3位にして比例票300万票を目指した。(実際は228万票だったが)
自民、公明、維新と競っている野党統一候補の応援に入り、比例ではちゃっかり山本太郎票を書かせている。

問題点の第三は野党間、特に国民民主党との間にまだわだかまりがあることだ。
国民民主党は比例票348万票集めたから、それなりにまだ力がある。
旧民主党の地方組織と連合の同盟系(自動車総連、電力総連、UAゼンセンなど)が頑張ったのだろう。
しかし無党派層を取り込めていないのはネックだが。

野党間の大同団結は何も合併することではない。そこは枝野の言うとおりだ。
「政党と政党との合併のようなことには与しないが、我が党の理念政策に賛同してくれる方については懐深く受け入れたい。党が違っても喫緊の重要課題について、共通する他の野党とは、今回1人区で進めたようにともに力を合わせて政治の状況を動かしていきたい」
この道はかっての社会党のような万年野党の道になると言う評論家もいるが、そうは思わない。
「パワーのある有志連合」を組む道が「政権交代可能な民主主義」を作る最短の道であろう。

キーワードは「懐(ふところ)深く」であろう。

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