行雲流水の如くに

トランプを甘く見るべきではないーー自国の防衛は自国で守る気概が求められる

トランプ大統領が日米安保破棄の考えを側近に示していたという。(ブルームバーグ)
その理由は、日本が攻撃されれば米国が援助することを約束しているが、米国が攻撃された場合日本の支援は義務付けられていなくて、極めて不公平だと考えている。

※日本には憲法9条があり集団的自衛権は専守防衛に限定されている。
世界中に出かけて米国と共に戦わない代わりに米軍に基地を提供しているのだ。
安倍政権は2015年憲法違反とも思われる安保法の改定を行ったが、2重3重の歯止めが効いているので簡単に海外に自衛隊は出せない。

このようなトランプ大統領の考えに対して菅官房長官は6月25日次のように述べた。
「報道にあるような日米安保見直しといった話は全くない。米大統領府からも米政府の立場と相いれないものであるとの確認を得ている」
この説明もちょっと考えればおかしい。
大統領と大統領府は一体ではないのか?大統領府の誰がこのように答えたのか?

日本政府は「自分の国は自分たちが主体的に守る」という気概を果たして持っているのだろうか?
何かあればアメリカ頼りでは情けない。
トランプの言い分もある意味当たっているのだ。
明らかにアメリカは衰退の過程に入っている。
だから「アメリカファースト」と言ってアメリカ国民を鼓舞しているのだろう。

アメリカのデービット・スティルウエル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、
「同盟関係は不変ではなく常に変化している。地域の背景や他のプレーヤー、他の大国によって変化する」と述べ、「日米関係は脅威と条件に対応して変わっていくだろう」と付け加えた。

日本は冷静にこのような発言を受け止めておくべきだろう。
日韓が不毛な争いに突入し、北朝鮮の金正恩はこれ見よがしにミサイル実験を行っている。
そしてロシアのメドベージェフ首相は北方領土の択捉島を視察した。
これらが何を意味するのか?
日本を取り巻く環境は極めて厳しくなっていることを自覚し、戦略的な対応が望まれる。

    「水急にして月を流さず」
如何に水流が急でも水面に映っている月影を流すことはできない。
世間に触れて心が波立っても本心は厳然として不動であることを言う。







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