行雲流水の如くに

四面楚歌の岸田首相だがポスト岸田の影がない

国民は「物価高騰」で塗炭の苦しみだが、岸田首相は参勤交代のようなG7行脚を続けている。

2023年から5年間で防衛関連費の総額は43兆円になる。

増える金額の大部分は米国から武器を買うようだから、米国訪問は手土産つきだ。

 

自民党ハト派の系譜をひく元自民党総裁河野洋平が吼えた。(河野太郎の父)

「反撃能力というのは武力による威嚇ですよね。武力を予算化しようとしている。政治や外交の努力を抜きにしてただ壁だけ立てていく。壁の隙間から向こうへ鉄砲を向けて狙うのは本当の安全とは思わない」

これが伝統的自民党のハト派(主に宏池会や経世会)の考え方。

ところが今や自民党にハト派はいない。みんなタカ派になってしまった。

 

前首相の菅義偉が、首相は派閥を離脱すべきと批判したようだ。

石破茂もこの動きに呼応する。

菅グループと石破グループそして二階派が前回総裁選で河野太郎を推した。

自民党総裁選は来年9月だが、もう水面下で戦いが始まっているようだ。

 

ところが、安倍派は分裂状態で統一した総裁候補がいない。

茂木派の茂木幹事長は能力は高そうだが人望がない。派内では小渕優子を推す声もある。

麻生派の麻生太郎は少しねじ曲がった男で、根深い「岸田嫌い」だが、そうかといって自派の河野太郎を推す気配もない。

保守派に人気の高市早苗は、いまや安倍晋三もいないし、いち早く岸田批判を展開したために目をつけられた。

こういうのを「雉も鳴かずば撃たれまい」と言うのだろう。

 

こんな状況で、物価高騰は続き、コロナも収束しない。

国民不在の防衛論議と自民党内の権力争いだけが続くようだ。


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