行雲流水の如くに

違和感を感じた「能登半島地震ボランティア自粛論」

能登半島地震から1か月を過ぎたが、被災者への対応が十分とはとても思えない。

岸田政権の優先事項が「パーティ券裏金問題」になってしまい、挙句の果てが自民党内の権力闘争だ。

地震の実態把握の遅れが迷走の原因、この地震を甘く見ていたとしか思えない。

石川県の危機対応の中枢部にいた元幹部は、それほど大きな地震や津波が起きない「安全神話」があった、と振り返る。

 

私が違和感を感じたのは、石川県が「受け入れ態勢が整っていない」としてボランティアが個別に来ることを控えるよう呼びかけたことだ。

このことについて、日本災害救援ボランティアネットワーク副理事長を務める渥美公英阪大大学院教授が次のように語る。

「助けを待っている人があれだけいる中でどうして行ってはいけないのか。迷惑になるボランティア対策を取るのは分かるが、善意で来る人にも一律で同じ対応はいかがなものか」

また、NPO法人レスキューストックヤード栗田代表理事の発言も辛辣だ。

「4週間たっても非常食が提供されている。こんな現場は見たことがない」

 

今回は、ボランティアへの自粛論と迷惑論が異様なまでに広がった。

その火付け役は、不用意な石川県馳知事発言だが維新の会の音喜多政調会長の発言も問題ありだ。

令和の山本代表の言動を支持したい。

カレーライスを食べたかどうかは問題ではない、現地の人たちへの共感力があるかどうかが重要なのだ。

 

ボランティアという言葉は、ラテン語の「voluntasu」から来ている。意志という意味だ。

自発的な意志で人や社会に貢献することを言う。

ようやく日本に根付いてきた「ボランティア」の精神の火を消してはいけない。


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