行雲流水の如くに

日本的うやむやの仕方ーーLGBT法案をめぐる自民党的スタイル

日本では物事に白黒をつけずに「うやむやにする」やり方がまかり通っている。

特に自民党がこのやり方にたけている。

最近見ていて興味深いのは、LGBT法案をめぐる自民党保守派のなかでの内ゲバめいた争いだ。

 

2年前にLGBT法案が野党を含めた合意で成立しかかったのだが、自民党保守派から猛烈な反発が出て廃案になった。

しかし今般、G7サミットが広島で開かれるということになって、岸田首相から急遽国会で通すよう指示が出た。

LGBTを認めていないのが唯一日本だけで、格好がつかないからだ。

二年前の法案をさんざん修正して(保守派に言わせれば骨抜きにして)何とか国会に提出した。

当然、LGBTの人たちは評価しない。

ところがそれでも飽き足らず反旗を翻しているのが20人程度?の超保守派だ。(法案提出そのものに反対している)

ネットウヨクと連動して大騒ぎだ。

 

一方、立憲民主党はこんな骨抜きの修正に反発し、2年前の法案を提出。

維新と国民も別の法案を提出するとか。

なんともまとまりのない国会になってしまった。

 

私の予想では、国会の会期末が迫っているので、時間切れを理由に議決しない可能性充分。

また執行部が採決を強行すれば、超保守派は踏み絵を踏まされる。

反対票を入れる覚悟はないだろうから先送りは歓迎するだろう。

そうだ、自民党得意のウヤムヤ作戦である。

結局LGBTの人たちが再び失望感を味わうことになるのだろう。


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