行雲流水の如くに

成熟した日本経済は緩やかなソフトランデングを目指すべきだ

「平成」を失われた30年などと評する人がいるが、少し悲観論に走りすぎだろう。
「昭和」後半の時代にうまいものを食べすぎてメタボ体質になったものを、緩やかに改善しつつある時代だったと位置付けたい。
しかしこのような変化を認識できず成長神話にこだわっている政権もある。

特に今の安倍政権は毎月勤労統計やGDPの数字などを改ざんしてまで「見せかけ」の数字を良くしようとしている。
極めて将来に禍根を残すやり方だ。

第一の問題点は、真剣に財政再建に取り組もうとしていない。だから唐突に消費税先送りしてダブル選挙などという萩生田発言が飛び出す。
第二の問題点は、終わりなき異次元緩和の継続だ。
特にマイナス金利政策は民間金融機関に深刻な打撃を与えている。
2018年3月期において地方銀行106行のうち、54行が本業赤字に陥っている。
明らかに危険な兆候が表れているのに、物価高2%にこだわって政策変更が出来ないようだ。

平成初期のバブル崩壊を日本の金融機関は何とか乗り切った。
乗り切った原動力は、営々と築いてきた自己資本の厚みだった。(1次的に公的資金を受け入れたが)
アメリカ発のリーマンショックもほぼ無傷で対応できた。バブルに懲りてリスク商品に手を出さなかったからだ。
しかし今、日銀が行っているマイナス金利政策は金融機関の本源的な存在価値を減殺するものだ。早くやめるべきであろう。

GDPを増加させるということは、不要なものでもどんどん消費すればよい。
しかしもうそんな時代は終わった。
「強い国、モノを消費する国」から「尊敬される国、心の豊かさにあふれた国」を目指すべきであろう。

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