行雲流水の如くに

物価値上げをめぐるメーカー、小売り、消費者の虚々実々の戦い

10月の消費者物価指数は前年同月比3.6%の上昇だった。

しかし日常生活に必要な電気やガスの光熱費、食料品などが10~20%上がっている。

だから消費者の体感温度としては熱めの風呂に我慢して入っている状態だ。

この価格上昇は、石油や天然ガスなどのエネルギー価格上昇、円安、人手不足などの複合要因が絡んでいるから簡単には収まらない。

ガソリン価格や電気代にある程度の補助を出しても根本的な解決にはならない。

熱めの風呂にコップ1杯の水を注いでも知れている。

 

この物価上昇を乗り切る正しい方法は「賃金引上げ」

この辺りの対応策で経営者の能力が試される。

あい変わらず低賃金で働かせるのでは能がない。こんな時ほど業務改善だ。

物価上昇時には売上高が増える。当然仕入れも増えるのだがうまくやれば利益も増える。

会社経営にとって必ずしも逆風ではない。

 

小売業も物価上昇時の方が売り上げが増える。

ところが全部値上げすれば消費者の反発を買う。

日ごろから仕入れルートを開拓していれば安いルートも見つけられる。

「お得感」を前面に出したセールをどう打つか頭の使いどころだろう

 

消費者は賢い。

「値ごろ感」を無視した企業側の値上げにはすぐ「不買」で対抗すべし。

あるいは、ブランド物を買うよりスーパーのプライベートブランドの方が安い。

100円ショップで買うのも良い。案外掘り出し物を発見する。

 

智に働けば角が立つ、情に棹させば流される 、意志を通せば窮屈だ 

夏目漱石の名作「草枕」の書き出し。

何事もバランスが大事、三方良しの精神が望ましい。


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