MVCメディカルベンチャー会議

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第98回MVC定例会in大阪

2011年09月10日 | MVC定例会
医療と都市開発について学ぶため、株式会社スーパーステーション代表取締役 野村卓也 氏を講師にお招きして、「大阪からの発信 ナレッジキャピタルについて」をテーマにお話いただきました。
 
(1)私の仕事はプロジェクトデザイナーで、新しいことを始めたい、という企業や行政から依頼を受けて、企画と構想を立て、各分野の専門家の力を借りて、事業を立ち上げて運営するというものです。
 
(2)現在は、うめきたグランフロント大阪というプロジェクトに関与させて頂いております。これはJR大阪駅の北に隣接したエリアの開発で、2013年春の竣工を予定しております。
 
(3)毎日250万人が通行する大阪駅に隣接した北ヤードと呼ばれたこの地区は合計21haの広さで、その内の7haが先行開発されています。
 
(4)この地区には1世紀前の、1904年には北野中学があり、1911年には大阪市立工業高校が作られるなど、文教地区でした。その後、貨物列車の操作場になり、現在に至っています。
 
(5)オフィス、ホテル、マンションの複合ビルが建設されており、その低層階を「ナレッジキャピタル knowledge capital」というコンセプトの元に知の集積拠点を開設します。
 
(6)新しい価値は、感性と技術の掛け合わせから生まれます。このナレッジキャピタルでは、研究者、クリエイター、企業、行政などの価値創造者と一般の人々が接する機会を提供します。
 
(7)これらのコンテンツ提供者と、女性や子供などの来場者が、トリプルE (娯楽entertainment, 体験experience, 教育education) というコンセプトで結ばれる空間を設置します。
 
(8)また、1500平米の空間を、月額1万円程度の会員料金で、ラウンジ、飲食、会議室を利用頂ける会員制サロンに割り当てることも計画しています。全く異分野の創造者が出会い、新しい価値を生み出す空間です。
 
(9)現在の産業界は、B to B (企業対企業取引) とB to C (企業対消費者取引) を柱として成り立っています。これに対して、ABCG with ABCG、すなわち、大学、企業、消費者、行政が、一緒に新しい価値を生み出すという新しいモデルを提示するのがThe Labという文化装置です。
 
(10)先日、堂島リバーフォーラムでこのナレッジキャピタルを体験できるトライアルイベントを開催しました。研究所、ベンチャー企業に加えて、芥川賞作家やさかなクンなどの著名人にも登場いただきました。子供達の反応が予想以上に良かったのが印象に残っています。

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