蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

三階に三味線堀を三下り二上り…

2021年11月03日 | その他のよもやま
現在映画館では『#燃えよ剣』が絶賛公開中ですね!

この作品の主人公、#土方歳三 ゆかりの人物に蝦夷共和国の総裁 #榎本武揚 がいます。

彼は1836年、江戸下谷御徒町柳川横町(現在の東京都台東区浅草橋付近)で生まれました。

この柳川横丁の当時の地図がこちら↓

青い部分に注目して見てみると…?

(写真2枚目)
「#三味線」とありますね!!

ここはその形が似ていることから“三味線堀”と呼ばれていたそうです。
(横から見た形、でしょうか…?)

堀には船着場があり、下肥・木材・野菜・砂利などを輸送する船が隅田川方面から往来していました。

そして…

「三階に三味線堀を三下り二上り見れどあきたらぬ景」

堀の西側に隣接していた佐竹家の上屋敷にあった三階建ての高殿、そこで大田南畝(江戸中・後期の狂歌師、戯作者)がこの狂歌を詠みました。

堀のどこに目をやっても飽きない、という意味が推測されますが、

この「二上り」「三下り」とは三味線のお調子のこと。

知ればグッと深みの出る掛詞ですね!

(文責:仲井和)




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