夢を見ている時の脳の活動パターンは、非常に特殊で、目が覚めている時の活動パターンとは全く違う。
夢を見ているときには、第一次視覚野やそのすぐ隣の視覚部位の活動は、ノンレム睡眠と比べて抑えられている。
夢を見ているときには、紡錘状回や側頭葉内側部といった、第一次視覚野よりも高次の視覚部位はかなり活発になる。
第一次視覚野を失った人も、視覚的な夢を経験し続ける。
夢見では、どちらかといえば、トップダウン的な活動である。第一次視覚野からボトムアップ的に情報が高次の方へ進むのではなく、トップダウン的に高次領域(紡錘状回や側頭葉内側部)が活動する。
だから、夢見は意識活動にかなり近い。ただ、覚醒時との大きな違いは、1)外界からの感覚情報がほとんど入ってこないことと、2)身体活動が封印されていることである。
という特徴を考えれば、これ(夢見)は瞑想や坐禅とにとても近い。
参考資料→(私のブログ)
「睡眠と覚醒の切り替え」参考資料→(私のブログ)
「自意識が起きあがって見る明晰夢」