以前に
「自己に障害を持つ統合失調症」について述べたが、
活動の所有感覚を得るのに、運動の計画や意図は必要ない。
活動の主体感覚は、活動計画が感覚のフィードバックと一致したときに得られる。
活動の所有感覚(「これは自分の行為だ」)は、運動性の活動(運動野から筋肉に送られる指示)と、感覚のフィードバック(観察結果と筋肉などによって作り出される自覚)がぴったり一致したときに得られる。
私たちは、このような「活動の所有感覚」(「これは自分の行為だ」、「主体感覚」、「所有感覚」は脳内で作られている。
瞑想や修行や悟りなどによつて、一時的にこのような感覚が消えることがある。これが宗教体験の源であるかも知れない。
また、これらの感覚は、自我意識の源泉でもある。