意識にのぼらない閾下知覚の刺激でも、人の行動に影響を及ぼす。
最初の光刺激を見せてから100分の7秒以下の時間間隔で、次の光刺激を見せると、最初の光刺激が見えなくなる。つまり、最初の光刺激は、意識にまで到達しない。
であっても、潜在的に知覚された情報は、本人が制御できない無意識的な自動的反応を引き起こす。
例えば、あるものに対して古典的条件付けされた不安や恐怖感は、それが馬鹿げたことだと分かっていても、止めることができない、意識的な制御ができない。
潜在的に知覚された情報は、本人が制御できない無意識的な自動的反応を引き起こす。
別の例では、意識にのぼらない視覚情報によって、運動反応のプログラムが修正される。
例えば、熱いものに触れた手を瞬間的に引っ込める場合は、手を引っ込める運動は、熱いと感じて危険を察知するよりも前に開始されている。そして、その後に熱さを感じる。