屋代線の廃止が事実上決定

長野電鉄の屋代～須坂間(24km)を結ぶ屋代線(旧河東線)が本日の活性化協議会で屋代線の廃止が事実上決定しました。

屋代線は今までに累積で50億円の赤字を抱えており、存続する場合だと2018年までに設備更新の費用として31億円が必要であるとのことです。

昨夏、屋代線の利用実験として列車やバスの増発などを行ってきた訳ですが、結果は1割増というものとあまりいい結果ではありませんでした。

昨年度の屋代線の営業係数は271.5と、100円のものを売るのに272円かかる赤字経営だというデータが出ています。

活性化協議会では、以下の3案で投票されました。

1.来年度以降も維持しつつ実験を続ける
2.一時休止し、バス代行
3.廃線にしてバス代替

全25票から1が11票、2が0、3が13票、白紙1で3番になりました。

廃止の時期は、代替バスの停留所など詳しい決定がされ次第の発表になる予定だそうです。

参考ニュース
http://www.nbs-tv.co.jp/news/2011/02/02/post-26.php

就職活動のときに行った会社が屋代線沿線で、人事の方に「河東線使ってきたの！？」とびっくりされた事がありました。大きな町を結んだりするのであればともかく、河東に沿うように作られた路線を利用しようというほうが厳しいのかもしれません。高齢者などは移動手段を削がれるわけですが、時代の流れゆえ仕方ありません。

本気で残したいと思うのであれば、このような話題が出る前に行動を起こすべきだったのではないかなと、川向こうの人間ながら思った自分なのでした。