紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【FF7】クラウド・ストライフの物語を追う[自我復活~セフィロスと決着]

2010-03-17 00:45:51 | ○○の物語を追う
前回からの続き


自我崩壊し、黒マテリアをセフィロスにささげてしまったクラウド。


 混乱する世界



クラウドがセフィロスにささげた黒マテリアにより、セフィロスはメテオを発動させた。
メテオは星に吸い寄せられるように刻一刻と迫ってきていた。



時を同じくして、「ウェポン」と呼ばれる巨大生物が活動を開始。
神羅の主要都市はウェポンとの交戦状態に入り、世界は混乱を極めた。

北の大空洞の事件で、クラウドは行方不明。
仲間たちは神羅に捕らえられ、世界を混乱に陥れた犯人として処刑されることとなった。

ティファを初めとする一行は神羅の包囲網をなんとか脱出し、
神羅からかっぱらった飛空挺でクラウドを探す旅に出る・・・。


 クラウドと再会、しかし・・・。



ミディールの村でクラウドを発見する一行。しかし・・・。



北の大空洞からライフストリームに流されてきたクラウドは重度の魔晄中毒に陥っていた。
魔晄エネルギーに潜む膨大な知識の量が一気にクラウドの頭に流れ込み、
精神の崩壊を招いていたのだった。
5年前のセフィロスは、その強靭な精神力でライフストリーム中の膨大な知識をすべて
自分のものとして吸収することができたが、精神力の弱いクラウドではそうはいかなかったようだ。
クラウドはもはや、自分をとりまく世界を認識することができなくなっていた。

ティファはせめてクラウドのそばにいて、彼を看病することに決めた。

仲間たちはクラウドをティファに任せ、メテオに対抗するため奔走するのだが
迫り来る巨大隕石の前に、人間の力は無力だった・・・。


 ライフストリームの中で



そんな中、ミディールの村をライフストリームの大噴出が襲う。
ティファはクラウドを連れて逃げようとするが、地面が崩壊し二人はライフストリームへ
落ちていった。



ライフストリームの中で、ティファはクラウドの精神世界に辿り着く。

ティファはこの精神世界で、クラウドの幼少からの記憶をのぞくことができた。
ティファは初めて、クラウドが幼少期に抱いていたティファへのあこがれ、
ティファを守れなかったくやしさ、ティファに認められたい一心でソルジャーになろうとした
ということを知った。

本当のクラウドの姿を垣間見ることができたティファは、ついにクラウドの記憶がこじれた
5年前の思い出へと足を踏み込んだ。
それは、クラウドが自分の本当の記憶と向き合う瞬間だった。



そして、ついにクラウドはザックスを思い出すことが出来たのだった!
では、クラウドは5年前のニブルヘイムで本当はどこにいたのか・・・?
ティファの疑問が明かされる。



5年前、セフィロス・ザックスと共にやってきた神羅一般兵がクラウドだったことを知ったティファ。

クラウドは人形ではなかった!
クラウドは昔から知っている、ニブルヘイムのクラウドだったのだ。
そして、「ピンチのときに助けに来て」という約束を守っていてくれたのだった。

ティファはついに本当のクラウドを見つけることができた。



仲間たちに引き上げられた二人。
「人間って自分のなかになんてたくさんのものをしまってるんだろう・・・」
というティファのセリフが深イイ。


 クラウド、復活



仲間たちの前で本当の自分をカミングアウトするクラウド。
ティファいわく「ひねくれもののクラウドくん」の誕生である。
「それじゃ今までと変わんねえぜ」という仲間の言葉が笑いを誘う。
これ以降のクラウドはそれまでのクールなイメージとは打って変わり、
少しアツい性格になる。

さて、メテオをどうするかという問題が解決していない。

一行は、コスモキャニオンのブーゲンハーゲンに助言を求めに向かう。



そこで、「答えは意外と近くにある」という助言をもらった一行はこれまでの旅を振り返る。
クラウドが思い出したのは、エアリスの姿だった。

最期にエアリスがやろうとしていたことは一体なんだったのだろう?
その答えをみつけるために、一行はエアリスの最期の地「忘らるる都」へ向かった。



そこで見つけた究極の白魔法「ホーリー」の存在。
メテオに対抗できる唯一の魔法だという。
エアリスは死の直前、ホーリーを唱え終わっていた。

では、何故ホーリーは発動しない?

答え、セフィロスが邪魔をしているから。


 セフィロスとの決戦



決戦前夜、仲間たちに「何のために戦うのか」を再確認してくるように告げるクラウド。
「星を救う」なんて大層なことじゃない。
クラウドにとってセフィロスと戦うことは過去との完全な決別のためであり、
ひどく個人的なことだった。
結果、それが星を救うことにつながっているにすぎない。
仲間たちにも、いったん船を降りてそれぞれ自分なりの戦う理由を見つけてほしい。
見つからなかったら、戻ってこなくてもかまわない。

仲間たちは船を降り、ティファと二人になるクラウド。



翌日、仲間たちが戻ってこなくても二人でセフィロスに挑むつもりだった。



だが、仲間たちは誰一人欠けることなく、戦う理由を見つけて戻ってきた!
ついにセフィロスとの最終決戦がはじまる。



大空洞の最深部にてセフィロスとの最終決戦!



激闘の末、セフィロスはライフストリームに消えた。
同時に、エアリスの最期の願いであったホーリーが発動した。



しかし、すでにメテオが星に近づきすぎていた。
ホーリーがメテオを包むが、メテオの勢いは落ちない。




そこへ、地面からライフストリームが溢れ出し、次々とメテオへ向かってゆく。




やがて、メテオはライフストリームの渦に包まれる。
そこには、優しく微笑むエアリスの願いがあった。

メテオは消滅し、星は救われた。


 その後のクラウド

FF7の2年後を描いた【ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン】で
「ストライフ・デリバリーサービス」という運び屋を営んでいる。

FF7でアツい性格になったかと思えば、このときは何故かクールな感じに逆戻り。
その上、今さらエアリスのことでウジウジ悩んでいるという、
精神の弱さはあまり克服できていない模様。まぁ、がんばれクラウド。


【BD】ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(FFXIII体験版同梱)

さらにその1年後、「ダージュオブケルベロス」にてヴィンセントを助けるクラウドの姿が。
さすがにここまで来ると感知しきれません。


【新品PS2ソフト】ダージュオブケルベロス -ファイナルファンタジー7- インターナショナル Best


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7 コメント

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クラウドの人生から学べること (Kojiroh)
2010-05-16 22:39:45
飛影のネタから漁っていて発見しました!
これは面白かったです!!
振り返ってみるとクラウドの人生というのは、深い、考察できる人間的な要素を多く盛り込んでいるなと思いました。自己を偽ってしまう人間の弱さは、『羅生門』でも見られるような普遍的な題材なのだなと思いました。

また今後も楽しみにしています!
返信する
Unknown ()
2010-05-16 23:45:32
>kojirohさん

コメントありがとうございます。

クラウドって一見カッコよさそうだけど、
中身は中二病気味な弱いヤツで、親しみの持てるキャラなんだ
ということが表現したいがためにこの記事を書きました。

おっしゃる通り、自己を偽るって題材は昔からありますよねぇ。

「羅生門」の下人のように、正義感ぶってても、結局盗人かよ、とか
「こころ」の先生のように、知識人ぶってても、過去エグイな、とか
「人間失格」の葉蔵のように、人気者なのに、それ全部演技かよ、とか。

FF7と同時期の作品で言ったら、エヴァとかもそうですね。
あの頃、こういうのが流行ってた気がします。
返信する
クラウドって愛すべき人間臭い野郎 (タマ)
2012-11-25 20:35:18
現在26歳で、クラウド達より年上になってしまいましたぁー(o^^o)
小学生の時FF7の世界観にどっぷりはまってました。ただおバカな子供の頭ではストーリーをまったく把握できないまま、兄の助けをかりて、不器用にどうにかこうにか全クリできた記憶があります(^ν^)

やっぱり当時はクールな雰囲気のクラウドが大好きでして、大人になったいま、クラウドを改めてみると、なんとも臆病で可愛らしい主人公だったんだなぁと思いました。
当時のFF7の思い出が蘇りました(^O^)ありがとうございます(o^^o)
返信する
とても素晴らしい記事 (竹内こうーき)
2013-08-06 17:16:34
クラウドの精神というものは案外弱く

見た目によらず、歪んでいるところもあるけど
それがクラウドらしいと思った!
返信する
すごくわかりやすかった! (しぃろ)
2013-11-14 17:21:32
最近急にやりはじめたff7。
受験のため中断ということになりましたが、ff7というゲーム、クラウドやまわりの仲間について深く知ることができて、すばらしいゲームであることに気づかされました。
本当にしばらくできないのが悔しいです、、、


とにかく、見てよかった!!わかりやすい解説本当にありがとうございました!!感謝の気持ちでいっぱいです!!
返信する
FF7未プレイですが (つぶ)
2015-05-31 01:11:10

はじめまして、つぶ貝と申します。
FFシリーズが好きで、ほとんどプレイしているのですが、
7と8だけやったことがなく、ストーリーもよくわかっていませんでしたが、ACを見てから本編がどういうストーリーなのか知りたく、こちらに足を運ばせていただきました。

画像を一緒に載せて下さっているので、とてもわかりやすく、クラウドがどういう人間なのかということが知ることができました。歴代の主人公と比べてみると、確かに精神面が弱いところがありますが、好きな女の子のためにソルジャーを目指したり、人間らしい一面がよく見られる主人公だな、と思いました。

正直、クラウドがここまでティファの影響を受けているとは思わず、少し笑ってしまいました。一応、クラウドをティファを応援している身でもあります。笑

機会があれば、FF7をプレイしてみようと思いました。
詳しい解説をありがとうございました。

返信する
Unknown (杏樹)
2021-01-22 20:49:43
今更ですが…
本編では何はともあれ「星を救う」という大事な任務(悩む暇がない程に)があったから熱くなれたけど、ACではとりあえず大仕事を終えて一段落し、忘れていた親友の存在や、自分が混乱してなければエアリスは死ななかったかも?というifの事など、改めて考える時間が出来たから悩むようになったのだと思います。また、全く悩まずに明るく新しい生活をしていたら、それはそれで人として問題だと思いますし…。
個人的にはACはクラウドが優しい人間なのがわかって良かったです。
ただ、ザックスもエアリスもクラウドに悩んで欲しくて犠牲になったわけではないので、その辺りを汲んで前向きに生きて欲しい…という事を伝えるのに第三者のティファが叱咤激励してもクラウド的には納得出来ないので、ライフストリームから二人が出て来てああいった形で伝えるしかなかったんでしょうね。
返信する

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