紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【FF7】クラウド・ストライフの物語を追う[セフィロスを追う旅]

2010-03-14 02:42:27 | ○○の物語を追う
前回からの続き


5年の時を経て活動を再開したセフィロスを追うクラウド。


 5年前、偽りの記憶



カームの街にて、仲間たちにセフィロスを追う理由を語るクラウド。
そのために5年前のニブルヘイム事件のことを回想する・・・。



5年前、魔晄炉の調査の任務のため、セフィロスとともにニブルヘイムを訪れたというクラウド。
ソルジャー・クラス1stとなって初めての任務であったという。



クラウドの記憶では、ここでティファと再会を果たしている。
調査対象の魔晄炉のガイドとして現われたティファとの運命の再会、といったところか。
その後、村人にせがまれて記念撮影。

しかし、これは偽りの記憶である。
ティファにはここでクラウドと再会した憶えはない。
なぜなら、ニブルヘイムにセフィロスと共にやってきたソルジャーは
「ザックス」という青年だったからだ。

ティファはクラウドの記憶違いを訂正することが怖かった。
だから、このクラウドの回想に異をとなえることはしなかった。
クラウドの回想は続く。



ニブルヘイムの魔晄炉ではモンスターの製造が行われていた。
自らの所属する会社がモンスターを造っている!?
この事実は、セフィロスとクラウドを驚愕させた。
セフィロスは村の神羅屋敷にこもり、とり憑かれたように書物を読みあさった。
セフィロスは、自分もモンスターと同様に神羅に造りだされたのでは、と疑う。

やがて、セフィロスによるニブルヘイムの虐殺事件が発生した。



暴走したセフィロスはニブルヘイムの魔晄炉最深部に保存されていた
古代生物「ジェノバ」と接触する。
このときのセフィロスはジェノバを自分の母親と思い込み、母と共に「セトラの民」が
目指したとされる「約束の地」へ向かおうとしていた。
(実際のセフィロスは身体にジェノバ細胞を埋め込まれた人間)



クラウドはジェノバを前にしたセフィロスと対峙。
しかし、クラウドの5年前の記憶はここまでだった。

実際は、セフィロスはクラウドと相討ちとなってライフストリームの海に
落ちていったのだが、クラウドはそれを憶えていない。

セフィロスはこのとき、公的に死亡扱いとなった。

しかし、5年の時を経てライフストリームに落ちたはずのセフィロスは再び動き出した。
クラウドはあいまいな記憶をかかえ、セフィロスを追う・・・。


 ザックスの故郷



セフィロスを追う旅の途中、クラウドは偶然ザックスの故郷を訪れる。
ザックスの両親に「ザックスというソルジャーを知らないか?」と尋ねられるが
クラウドはザックスを思い出すことはなかった。

代わりにリアクションをしたのは女性陣だった。



ティファは5年前ニブルヘイムに来たソルジャーはクラウドではなくザックスだった事実を
知っているため、激しく動揺する。



エアリスは、初恋の人・ザックスの故郷を偶然訪問してしまったことに対する驚き。
ザックスは5年前から行方不明だという。
エアリスの見解では、他に女をつくって行方をくらましたのでは? とのこと。
親友のクラウドには完全に忘れ去られ、将来仲が進展したかもしれないエアリスからは
プレイボーイみたいに言われ、両親にはその死すら伝わらないザックスがかなり可哀想。


 ニブルヘイム再訪



セフィロスを追い、忌まわしい記憶が残るニブルヘイムを訪れるクラウド一行。
しかし、そこには滅ぼされたはずの村が当時と変わらない姿でそこにあった。
5年前の事件隠蔽のための神羅の偽装なのだが、クラウドたちはそのことを知らない。



村の神羅屋敷でセフィロスと宿命の再会。
セフィロスは「北へ向かう」ことをクラウドに告げ、自らを追って来させるように仕向ける。


 セフィロスの目的



古代種の神殿にて、セフィロスの目的が判明する。
セフィロスは「メテオ」という破壊魔法を発動させて星に巨大な傷をつくり、
傷を治すために集められる星のエネルギーを自分のものにしようとしていたのだ。

5年前、クラウドにライフストリームの海に落とされ、ライフストリームを漂っているうちに
膨大な知識を吸収していたのだった。
「古代種」「ジェノバ」「メテオ」・・・。セフィロスはすべてを知った。
やがて自ら究極の生物となることを望む。
そのために、大量のエネルギーが必要だったのだ。



セフィロスは、クラウドの身体に埋め込まれているジェノバ細胞を使って
メテオ発動のキーアイテムとなる「黒マテリア」を入手しようとする。

世界各地に散らばっているジェノバ細胞は、やがて一箇所に集まり「リユニオン」する。
セフィロスはそのすべてを操ることができるのだった。


 忘らるる都にて



古代種=セトラの民であるエアリスは、メテオに対抗する手段を知っていた。
彼女は一人、メテオ対策を打つために忘らるる都へ向かう。



しかし、セフィロスはメテオに対抗手段があることを知っていた。
セトラの民であるエアリスはセフィロスの凶刃にあっけなく倒れた。



怒りと悲しみに震えるクラウドに向かって、セフィロスは言葉を放つ。
「お前は、人形だ」と。

「ジェノバ細胞を身体に埋め込まれたお前は、私のもとに黒マテリアを運ぶための人形だ」
という意味である。



結局、エアリスの言っていたメテオ対策が何だったのかわからないまま、
クラウドたちはセフィロスを追うために北へ向かう。

エアリスを失った悲しみは大きく、以降クラウドを何年も苦しめることになる・・・。


 クラウド自我崩壊



セフィロスが最終的に腰をすえた地は「北の大空洞」と呼ばれる土地だった。
かつて、空から災厄が降ってきたときにできた巨大クレーターである。
星の古傷を癒すために、ライフストリームが大量に集まる場所。
セフィロスは、そのエネルギーを利用してメテオを発動させるつもりだった。

そのために、ジェノバ細胞を埋め込まれたセフィロスコピーたちはこの地に集合しつつあった。
「リユニオン」の最終地点である。
メテオ発動のキーアイテム・黒マテリアをセフィロス本体に届けることが
セフィロスコピーの役目である。

そんなことを知らないクラウドも、セフィロスの幻影を追って北の大空洞へやってきた。



そして、ついに告げられる5年前の偽りの記憶。



セフィロスはあの手この手で、クラウドの精神の弱い部分を突く。

「お前の5年前の記憶は矛盾している」
 ↓
「お前の記憶は偽りである」
 ↓
「ジェノバ細胞は記憶を擬態することができる」
 ↓
「お前はジェノバ細胞に偽りの記憶を持たされ、ただセフィロスのもとに向かわされただけ」
 ↓
「お前はクラウドでもなんでもない、ただの人形」

というロジックでクラウドを攻めるセフィロス。
最初は騙されまいとしていたクラウドも、
ティファの動揺した態度や、5年前に撮影された写真などのさまざまな要素により
ついに、「自分はクラウドなんかじゃなかった」と思い込んでしまう。
自分の頭を信じられず、完全な自我崩壊を起こしてしまったのである。



自分が自分であることを信じられなくなったクラウドは
ついに自分がセフィロスコピーであることを認めてしまった!



挙句、黒マテリアをセフィロス本体にささげてしまい
ついに破壊魔法メテオが発動する。


心の弱さから星の危機を引き起こしたクラウド、どうするどうなる!?


次回へつづく

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