ドラクエ歴代勇者の考察【ロト編】

【ドラクエシリーズ】といえば、その物語は基本的に『勇者vs魔王』という単純な構図となる。
特にⅠ～Ⅲのロト三部作では、勇者＝主人公であり、魔王を倒すことが最終目標であった。
だが、Ⅳ以降、勇者は少し特別な存在として扱われる。
Ⅳ以降のナンバーでは、勇者の登場しないナンバーも存在する。

そんなドラクエにおける『勇者』について、ドラクエシリーズで歴代『勇者』と
その装備を時系列的に見直しながら、『勇者』について考察してみようと思う。

今回は、ロト系の勇者について考察する。

※※注意※※
以下に書く内容は、ドラクエシリーズの物語の核心に触れています。ネタバレが嫌な方はご注意ください。



◆◇◆　ロト編　◆◇◆


勇者・ロト
Ｅ【王者の剣】
Ｅ【光の鎧】
Ｅ【勇者の盾】
Ｅ【オルテガの兜】

『Ⅲ』の勇者・ロト。
勇敢なるオルテガの息子（娘の場合も）。
魔王バラモス・大魔王ゾーマを倒し、伝説の勇者となる。
剣も魔力も強力。ギガデイン、ベホマズンと、攻撃も回復も最強クラスの呪文の使い手。
彼の残した、王者の剣、光の鎧、勇者の盾は、それぞれ伝説の武具として後世では
ロトの装備と呼ばれるようになった。（兜は不明）


　　時間経過（ドラクエ列伝「ロトの紋章」は割愛）



ロトの血を引く勇者
Ｅ【ロトの剣】
Ｅ【ロトの鎧】
Ｅ【水鏡の盾】

『Ⅰ』の勇者。
アレフガルドに侵攻した竜王を撃破する。
剣を得意とするが、攻撃・回復・補助の呪文もそれなりに使える。
が、なにより仲間をつくらずたった一人で魔王に挑む勇気は特筆モノ。
（友達がいないだけかもしれないが）
勇者ロトが残したとされる剣と鎧を身にまとい、最終決戦にのぞむ。
この時代、ロトの盾がどこにあったのかは不明。


　　時間経過


　　
ロトの子孫たち
Ｅ【稲妻の剣】
【ロトの剣】
Ｅ【ロトの鎧】
Ｅ【ロトの盾】
Ｅ【ロトの兜】

『Ⅱ』の勇者たち。三人ともロトの子孫で王族。
ムーンブルクに侵攻した大神官・ハーゴンと、ハーゴンによって呼び出された
破壊神・シドーを撃破する。
ロトの血がここに来て薄まってきているためか、勇者としての能力が三分割されて
それぞれに割り当てられた感じの強さ。
ローレシアの王子は魔力が一切使えないが、力が強く、伝説の武具も装備できる。
サマルトリアの王子は剣も魔力も使えるが、中途半端。
ムーンブルクの王女は呪文の使い手。攻撃も回復も最高ランクの呪文を覚える。
ロトの残した武具を装備できるのはローレシアの王子のみ。
が、ロトの剣にはもうかつての切れ味が残っておらず、ロンダルキアの洞窟で発見する
稲妻の剣で邪神を撃破することとなる。
また、詳細不明だったロトの兜がここで登場。アレフガルドのほこらで老人から
もらえるが、本当にロトゆかりのものかは不明。


　ロトの子孫、その後について・・・

【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】というゲームでは
Ⅱから数百年後のローレシア大陸が舞台となっているが、サマルトリア以外の国は
崩壊してしまっている。
ロトの武具はロトのオーブとして、形態が変わってしまっている。
ロトの子孫がどうなっているかは不明・・・。
だが、ロトの勇者とは血筋ではなく、勇気ある者のことで、勇気を持って行動する者が
いずれロトと呼ばれるという旨のメッセージがこのゲームで示される。

　天空系勇者との関連について・・・
現状では不明。

　『Ⅶ』『Ⅷ』との関連について・・・
『Ⅶ』の登場人物である「キーファ」が、幼少時代、崩壊したローレシア大陸に迷い込んでいる。
キーファとロトとの関連について、藤原カムイの漫画で少し言及されている。

『Ⅷ』ではロトが復活させた「不死鳥ラーミア」が登場する。
『Ⅷ』の主人公は竜神族の末裔で、竜神族の村では竜王そっくりの族長が登場する。竜王に関係が？

以上。
次の機会で天空系勇者の考察をしてみたい。

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