教科書では教えてくれない乗り方

「ニーグリップ」




ニーグリップとは膝でタンクを挟んでホールドすることでマシンの安定性を図ること。
二輪車を扱う上で最も基本的で大切なものと知られています。




しかしながら、私が選択した「スカブ」ではそれが出来ません。



ご存知の通り、スクーターには挟み込めるようなタンクが無いからです。
ビッグスクーターが批判的に言われる一つの要因としてもよく挙げられます。



部室でそんな話をしていたら顧問の先生から「良い乗り方があるよ」とアドバイスを受けました。
それが大変ユニークでしかも高い有効性を実感しましたので皆さんにもご紹介させて頂きます。












私は普段、こんな感じで乗っています。




これをあえて「ノーマルポジション」と位置づけます。
こうして見ると両足が突っ張った状態で、腕もけっこう伸びていますね。










それをこんな風に、



片足は伸ばしたまま（ハの字にすることがポイントです）、










もう片方は折りたたんで後席の「ステップ」に足を掛けるようにします。













こんな感じ。














こうすることでシートを内股で挟めるようになり、



擬似ニーグリップが出来るようになります。
(シートはご自身が挟み込みやすい位置に前後にずらす必要があるかもしれません。)























姿勢的にも「ノーマルポジション」より上半身がやや前に移るので、
腕に余裕ができハンドル操作がスムーズに行えます。
また両足を前に突き出した姿勢よりも前傾姿勢になるため、
よりマシンを寝かしやすくなります。




欠点としては、

・長時間のこの姿勢は足に負担がかかる
・ポジションがが前後することでバックミラーの位置がずれる
・停車時に足を出す動作に時間がかかる
・慣れるまで、ちょっと人目が気になる（笑）

これぐらいでしょうか？


私の場合は普段は「ノーマルポジション」でアメリカンのようにゆったりと乗り、
峠などのワインディングを楽しむ場合にのみ
この「擬似ニーグリップによる前傾ポジション」でスポーツライクに乗るといった具合で使い分けています。



これって、まさにスクーターだからこそ出来る使い分けですね。
峠を攻める楽しさが確実に増します（笑）。



お勧めですよー。