変わらない風景

2011-04-13 22:13:41 | 撮っておきの一枚



震災から一カ月が経った。



カメラ機種名 SIGMA DP2
Tv (シャッター速度) 10
Av (絞り数値) 7.1
露出補正 -0.3
ISO感度 100



看板の灯を消したコンビニ

止まったままのエスカレーター

車内灯を消した電車


たった一か月前には想像もできなかった生活の変化。
もちろん直接被災された方々には比べるべくもない変化と言えるが。


復興に向けて新たに動きだす人々がいる一方、

行方不明の家族を捜すことに明け暮れる人、
壊れた我が家の前で呆然と佇む人、
悲しいのに泣くこともできない人、

そして未だ終息を見せない原発問題に
漁業、農業といった地場産業で生きてきた人々の苦悩、怒り。



日本のエネルギー政策に無関心だった国民。
気づけば全国に69基もの原子力発電所が建っていた。



いま、我々が復興に向けて歩みだすのはどっちの道だろう。



以前と変わらず、大量の電気を消費できる社会を構築することか。
それともそれ以外に選択できる道があるのだろうか。



今も昔も変わらぬ姿で月夜に浮かぶ桜の花々。
いったい人間をどう見ているのだろう。







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2 コメント

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一ヶ月 (しびすけ)
2011-04-14 06:07:15
国民全てが、少なからず「いろんな事」を考えた一ヶ月だったのではないでしょうか?

こちら愛知では、スーパー等で「お一人様○個以内」という制限こそ見ますが、
それ以外の「震災の影響」はほとんど無く過ごしてきました。

自粛はいけない、と思い、花見もしました。

それでもやっぱり、「被災地の人は・・・」って思っちゃいますね。

ここでできる事、していこうと思います。

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管理人 (みちろう)
2011-04-15 01:50:43
>しびすけさん

私だけなんでしょうか。
日々の生活に段々と大きな違和感を感じるようになってきました。

世界中から被災国として様々な援助を受けている一方で、
直接被災していない我々の生活とのギャップがどうしても埋まりません。

深刻な状態が続く原発のすぐそばで普段の生活を取り戻そうとすることが
本当に正しいことなのか。

二転三転する政府の発表はもはや何の信憑性も得られないほど
あいまいなものになってしまいました。
実際、風評被害を云々するレベルをとうに超えているようにも感じます。

何かが麻痺していくような感覚。
拡散して薄まっていく恐怖。

今まで経験したことのない感情です。
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