遠心式加湿器とミストシャワーとは

ミストシャワーと遠心式加湿器を販売。実際の使用例などを紹介します。

中国の新聞印刷機械の現状と今後

2010年06月12日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス

新聞を印刷する機械は、現在はオフセット輪転機が殆んどを占めていますが、大きさによっていろいろとタイプがあります。
オフセット印刷は新聞記事面が現像されているアルミ材質の版を版胴という円筒の胴に貼り付け、そこにインキと水を供給し、版の画像がブランケット胴のブランケット面に転写され、そこに白紙の巻取紙が通る時にブランケット胴同士の転写圧によって、紙面になります。

その輪転機は版胴の長さや直径によって、全幅倍胴、全幅単胴、半裁倍胴、半裁単胴のほぼ4種類に分けられます。
この業界以外の方には分かりにくいと思いますが、其々の説明を書いていると長くなるので、今回は今後どのタイプの機械が販売の主流になるかとの考えを記したいと思います。

日本の全国紙や県紙は殆んど全幅倍胴か最近流行り始めた全幅単胴です。
私は日本の新聞業界には詳しくないので、今日は中国の新聞業界に関して記します。
私が2009年上半期現在中国の各新聞社で使用されている機械を集計してまとめたグラフが下のものです。(統計は印刷ユニット数の集計で纏めています)

        
これを見ると、中国では半裁倍胴機が過半数を占めています。
メーカー別ではドイツのMAN-ROLAND社がやはり過半数を占めています。

中国の場合は国土の大きさの割には発行部数は少なく、読売新聞が朝夕刊合わせて900万部位と比べて、人民日報紙は全国で180万分位です。
よって、各新聞社も本誌の印刷は数10万部程度であり、ページ数も16~24頁が一般的であり、また本誌だけでなく10種類以上の新聞を毎日印刷してますので、1時間で16万部近く印刷出来る全幅倍胴機よりも7万部程度の半裁倍胴機の方が稼働性が良く、経済的であるとの理由で一番多く使われおります。

今後も日本同様の発行部数減少やページ数減少が中国でも起こっている事、またこれまでの官制新聞意識から利益重視の経営で設備投資に対する考え方が変わった事、国産で性能が良い半裁倍胴機が市場に出てきた事などの理由で、半裁倍胴機が中国市場の主流になると考えられます。

 

 

 


東南アジアと中国ビジネス コンサルタント

これから中国への進出をお考えの企業様のお役に立ちたいと思っております。

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