遠心式加湿器とミストシャワーとは

ミストシャワーと遠心式加湿器を販売。実際の使用例などを紹介します。

華僑との付き合いかた

2010年06月15日 | 東南アジアビジネス 中国ビジネス

東南アジアの国々と仕事・商売をされている方は、どこの国に行っても多かれ少なかれ華僑の方々を相手にする事が多いと思います。
今日はその華僑に関して、これまで体験し、考えている事を記します。

私は以前シンガポールで5年ほど駐在員として生活しておりました。
もともとはマレーシア系の国で、マレー人やイスラム教が主流を占めてましたが、その当時でも華僑系(福建、広東、客家出身)が約80%であり、取引先の責任者は殆ど華僑でありました。
 
               シンガポール、マーライオン

華僑とは、中国政府の言い方では「中国に本籍がありながら」、中国・香港・台湾・マカオ以外の国や地域に住んでいる中国人のことであります。

国を追われて海外の逃れたのが、華僑の始まりです。
逃れたのは、時代が崩壊した時です。
殆どの華僑は、崩壊した後に反対派や抵抗派であり、その当時の国なり政府に迫害されて逃げ出した人たちです。
古くは元が宋を滅ぼしたときで、ベトナムや東南アジアに逃れ、満族の清の時代にも多くの漢族の人が出国しました。

華僑の人の大きな特徴は、他人を信じないことです。
華僑同士の結束力や友人同士の信頼関係はあります。
しかし、たとえば友人からこの株は値上がり確実だから買ったらどうかと言われても、華僑の絶対に買わないと思います。
つまり、友人の判断は正しくないかもしれないと考えます。
その人が信頼できて信用に足る人だという事と、その人の判断が正しいかどうかは別と考えます。
家族内でも意見が違うようだし、将来どうなるか分からないというのが大前提なので、何事に対しても機敏になります。

それに対して、日本人はいつも世の中の風を見ており、右にいえば右、左といえば左と、みんな一緒に動いて、その動きを見定めるまでに、時間がかかってしまうのではないでしょうか。

私の知り合いのシンガポール人は、本人は日本の大学に留学に来て、日本人の奥さんも見つけましたが、現在は中国・上海で会社を経営し、奥さんはシンガポールで暮らし、お子さんは二人ともアメリカで勉強・仕事をしています。
何かあった時の為のリスクヘッジの意味もあるかもしれません。

もう一つ感じる特徴は、仕事時間中以外は、会社や商売の話しをしませんし、商売に関しては秘密にする事が多いです。
自分がどうやって儲けているかは、個人の秘密にしています。
本当は大金を持っていても、貧乏そうな顔や服装をしている人の方が半分以上ではないでしょうか。
これは、借金を頼まれると困るからだと言った人がいます。

東南アジアでビジネスをするのでしたら、少なくとも華僑の方々の習慣、考え方を理解するのが第一歩であります。

 

 

 


東南アジアと中国ビジネス コンサルタント

これから中国への進出をお考えの企業様のお役に立ちたいと思っております。

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