今年の1月位だろうか。当時、それまであったバンドを解散させ、新しいバンドを作ろうとしていた俺は、メンバーさえ見つからない状況にフラストレーションを溜め、何かを始めなきゃと思い焦っていた。
そんなある日、いつものようにメンバー募集の掲示板をチェックしていると「ギター教えてくれる人募集」という書き込みがあった。俺はその書き込み主にメールを送った。自分は人に弾き方を教えるくらいの技量はあると思ったし、何より人にギターを教えることが同時に自分の練習にもなり、基本を一から見直せるせると思ったからだ。
連絡はすぐに返ってきた。そして俺も連絡を返す。そして時間が出来たら1度直接会って、練習を始めようという事になった。その書き込み主の名は
「AKINOBU」
俺の公式の一番弟子だ。
初めての顔合わせは、それから数ヶ月経った日のことだった。
俺のバイト先のスーパーで待ち合わせをした。身長は160cm後半。真っ黒な髪に初々しさが残る細い少年…。まだ見ぬ彼を勝手にそんなキャラに仕立て上げていると出会いの時間はやってきた。ベンチに座っている俺に見知らぬ向こうからジョギングしてきた大男が話しかける。
やばい。カラまれた。
あれ、でも俺今待ち合わせしてるし…。まさか…。
「もしかしてAKINOBU君?」
「あ、はい、そうっす。」
現れたAKINOBUは、なんと身長180cm後半はあろうかという背の高さ。今さっきまで抱いてたイメージを大幅に塗り替えられ、いい意味で裏切られたところで会議を開始。これからの練習について、すきな音楽等を話している間に彼のキャラが少し見えてきた。
真面目な好青年というのが第一印象。そしてずっと俺が考えていたことは
「俺も175cmは身長欲しかったなぁ…」と。
そして会議の後彼はまたジョギングで帰っていく…アクティブな子だ。
そしてまたその数週間後に初練習。初めて俺の家に来た彼に最初の試練が待ち受ける。
それは愛猫OZZの審判だ。OZZは基本的に他人をひどく警戒し、襲いかかる傾向があるため、今まで俺の友達が数々の被害を受けてきた。(俺のブログの「そうし登場」を参照されたし)
特に女性に対しては反応がはなはだしく、背中を引っ掻かれた子もいるのだ。
しかし男には基本的にフレンドリー。特に太った人、がっしりした人などには甘えてくるのだ。
「AKINOBUはどうか?」
と心配はしてみたが、毛を逆立たせてはいないのでいまのとこセーフのようだ。と思ったらOZZが床に座ってるAKINOBUに後ろからゆっくり近づいていく…。するとOZZはヒョコッと立ち上がり、AKINOBUの鍛え上げられた二の腕に一瞬ではあるが抱きついたのだ。
長身でガッシリしたAKINOBUはOZZのハートに見事にクリーンヒットしたようだ。
その惚れた度合いといったら、抱きつく瞬間に
「す、好きっ!!」
と猫語で聞こえてくるほどだった。AKINOBUはその時は驚くほど無反応だったが、
彼女からのラヴコール、感じただろうか?
彼女ももうお年頃だしAKINOBUならきっとOZZを幸せにしてくれるはず。
AKINOBUよOZZを頼む。
ところでAKINOBUは、我がLED ZEPPELINトリビュートバンド「FAT DEBBLIN」の大ファンである。
初ライブだった佐賀ライブに始まり、東は我が故郷の大分ライブ、南はなんと鹿児島ライブ(!)まで見に来てくれたのだ。しかも友達や兄弟を引き連れて。
つい最近では福岡初ライブとなるBLACK SHARKまで足を運んでくれた。
俺のブログ「Live At BLACKSHARK In 福岡」や「What is FAT DEBBLIN?」に載っているDEBBのライブ写真は全て彼が撮ってくれたものだ。
この場を借りて礼を言いたい。
「いつもライブ来てくれて、ライブの写真撮ってくれて、練習の時ケーキ買ってきてくれて、OZZを嫁にもらってくれて、本当にありがと~う!これからも期待裏切らないプレイをするし、ギター講座ももっと為になるように努力するよ~!!」
いい感じに終わりムードになったので最後にAKINOBUの写真をどうぞ。ではまた今度。
もう、いるんで。
昔から猫は好きで野良猫がいると餌あげたりしてました。
それでついてくることもチラホラ・・。
まさかこういう記事でくるとは・・・。
DEBBよ永遠に・・・