A ROCKER IN THE BOOTS

生きた化石!!ロックンロールギタリストの独り言。

GUNS N' ROSES その1

2005-12-05 01:31:42 | GUNS N'ROSES

GUNS N' ROSES



この伝説のバンドに出会っていなければ今の俺は違う人間になっていただろう。
このバンドとの出会いは中3の冬だった。
当時発売されたばかりの「LIVE ERA '87-'93」というライブアルバムが発売されたことが俺の人生を変える引金となることになる。

↑LIVE ERA '87-'93

GUNS N' ROSESってどんなバンド?
という今の世代の皆さんに軽く説明しよう。

1987年「APPETITE FOR DESTRUCTION」でデビューしたL.A出身の5人組バンド。数々のスキャンダルとそのロックンロールな音楽性で世界を制覇。
93年の活動停止までに5枚のアルバムを残している。

ではガンズの「すごい!」をいくつか。

1.ファーストアルバムの「APPETITE~」は現在アメリカだけで売り上げが1千万枚を超え、世界全体だと2千万枚を越える計算になるらしい。
しかも今でもこのアルバムは毎週1千枚づつ売れ続けてているらしいのだ!

2.1991年に2枚同時発売の「USE YOUR ILLUSION1」「~2」はアメリカのヒットチャートで1位と2位の同時ランクインを果たす。アメリカ国内のCDショップではあまりの人気のため発売日になった途端、午前0時から営業を始める店が続出。

3.1992年の来日では東京ドーム公演を3日間連続でソールドアウトに。ちなみにAEROSMITHが4大ドーム(東京、大阪、名古屋、福岡)を制覇して話題になったのは1999年のこと。

4.ローリングストーンズが30年以上のキャリアで稼いだのは(たしか)60億ドル。ガンズが活動休止までの6年間で稼いだ金額はそれと同等…。

彼らの音楽がどれくらい世界を魅了したか上の記事で軽くわかるだろうと思うが、そのすばらしい音楽を伝えるのに一役買ったのは「メンバーみんなが恐ろしいほどイケメン!」という事実だろう。
超テクニカル主義のシーンをロックンロールな音楽に変えた功績は非常に大きい。

彼らのルックスときたらもう…悪の集まりという感じで、全員にストリートのクールさがある。
俺やタカヤ(ロベルト)がウエスタンブーツを履いているのはもちろん彼らの影響だ。

オリジナルバンドではブーツを履きこなして再び世をあのクールだった80年代後半に戻してやろうと思う。まぁ完全にその時代の音を真似てるわけではないけどね。

ガンズについては影響を受けすぎたので何度かに分けて記事を更新しようと思う。

ちなみに今回はロック史上最高のアルバムとして知られている「APPETITE FOR DESTRUCTION」についての俺のレビューを書くことにする。ギャルメタラーの「なぎさ」さんに影響されたからだ。もちろんこのアルバムは俺にとっての人生の5枚に入る!では一曲づつ!

↑APPETITE FOR DESTRUCTION

1.Welcome To The Jungle
名作中の名作。ガンズの得意なタメて→爆発の様式美とも言うべきツボがもろに発揮されている。歴史に残るリフである。
都会とジャングルという一見関係のない2つのものを「コンクリートジャングル」という意味での歌詞の中で融合させたボーカルのアクセル・ローズの詞の世界はすごい。ちなみにこの曲のクリップでマイケル・モンロー風に逆毛を立てたアクセルに俺は惚れた…。

2.It's So Easy
ダフのベースから始まるこの曲は当時聞いたどの曲よりもヘヴィだった。今でもスタジオに入るたびジャムる曲で俺はダフのコーラスパートをいつも歌っている…。ちなみにライブでダフとアクセルが「FUCK OFF!!」のとこで一緒に中指を立てるのだが、その映像を見たときはあまりのかっこよさに鼻血が出そうになった…。

3.Nightrain
初めて聞いたガンズの曲。ライブ版だったため、その音の太さに圧倒され、衝撃を受けた。
ギターソロの掛け合いというものをこの曲のおかげで知った…。シングルとしてはあまり売れなかったが間違いなく名曲。

4.Out Ta Get Me
ガンズの中ではわりとメタルよりな曲。メインなリフをいじったりして、構成にもひねりがある。が、アルバムのほかの曲がよすぎるため、アルバムを通して聞くと若干パワーが足りないと感じるかも。

5.Mr.Brownstone
16ビートの大きなノリの曲、ここでもタメ→爆発の様式美は炸裂する。この16で刻む単音リフを思いついたギターのSLASHのセンスはスゴイ。AEROSMITHの「Walk This Way」に影響を受けた感じがある。

6.Paradise City
俺がガンズで一番好きな曲。やはりタメてタメて爆発するのだが、この曲ほどスタジアムロックの、アメリカンロックの醍醐味を表した曲は他に無い。俺にとっての永遠の名曲。この曲が持つパワーは凄まじい。

7.My Michelle
ダークなアルペジオから始まるアルバムで一番影のある曲。ドゥーミーなリフはおそらくブラックサバスの影響だろう。

8.Think About You
特に思い入れは無し…だがサビでのギターアルペジオのダビングの仕方は天才的。

9.Sweet Child O’ Mine
アメリカのシングルチャートで1位を2度も獲得した名曲。このアルバム唯一のバラードっぽい曲。このイントロを弾くことが当時のギタリストたちの流行&絶対科目であった。

10.You're Crazy
このアルバムで一番ロックンロールらしい曲。ただ俺は「GN'R LIES」収録のアコギバージョンの方が好き。

11.Anything Goes
AEROSMITH的なゆったりしたロックソング。あまり思い入れは無いが、単純明快な曲だ。

12.Rocket Queen
ダフが目立つ曲。このベースラインをコピーするため俺はしばらくベースをがんばった記憶がある。この楽器隊全員の統一感は素晴らしい。

この12曲でアルバムは終わるわけだが、聴き終わったとき、ロックンロールの歴史をすべて振り返った感覚に陥るのだ。

ガンズにであい、もうすぐ6年が経つが、いまだに俺はその中毒症状から立ち直れずにいる。それほどまでに彼らの魅力は尽きないのだ。

これほどの名作アルバムは、そしてこんなバンドはこれから先、世に出ることは無いだろう。