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「徳川いれずみ師 責め地獄」のDVDを紹介。

2006-09-23 18:00:35 | Weblog
 皆さんは、石井輝男をご存知だろうか?日本映画界の鬼才、”キング・オブ・カルト”とも言われている監督である。新東宝時代から異才を放ち、東映では「網走番外地」シリーズを監督し、その後「異常性愛」シリーズというエログロ作品を多数残した、私の大好きな監督である。
 先日、東映から発売されている「東映監督シリーズ DVD-BOX 石井輝男篇」というDVD5枚組みを買ってしまった。昨日は、その中一本の1969年製作の「徳川いれずみ師 責め地獄」を鑑賞した。
 話は、借金のかたに売春宿に入れられた女と、その女たちにいれずみを入れる彫り物師を描いた作品。
 この作品にはベースになった作品があり、この作品の前年1968年製作の「徳川女刑罰史」である、この作品は3話のオムニバスで、この中の一本に彫り物師を描いた作品があり、彫り物師役の小池朝雄が絶品の演技をしていて、今回紹介する「徳川いれずみ師」でも彫辰という彫り物師を演じている。この作品の大ヒットのあおりで製作されたものであろう。
 この作品はR指定されて、当時エログロと言われて残酷なシーンや、女性のヌードなどあるが、今の目から見ればカワイイものである。しかし1969年当時の観客には相当な不快感を与えたのかもしれない。
 どうも、このような作品はエログロが先行しがちだが、役者たちの確かな演技があって初めて成り立つ、特に男優陣の石井組常連の吉田輝雄や、先にも書いた小池朝雄の演技が素晴らしい。
 それから、いれずみのデザインがおもしろい、古典的な物を避ける為に美大生にデザインさせたそうだ。
 私も以前この作品を映画館のスクリーンで見て圧倒された記憶があり、DVDで見ても見劣りしない凄い作品、画質も良好、予告編とスチール写真が特典として収録。
 みなさんはなかなか,この様な作品を見る機会が無いと思いますが、騙されたと思って一度見て見てください。。