チーム弁慶

名はマルと申す
よろずの釣り
貧乏釣法をめざしておる。
たいくつな毎日に幸あれ。

応援団はつらいのじゃ 3

2006年03月23日 | Weblog

練習なしの応援団が見守るなか、
どんどん試合は進んでいく。

青森工業は弱い!
ブロックが追いついてこない。
もしかしたら勝てるそ。

しかし先行されたままなかなか追いつけない。
攻撃力は完全に勝っているのだが、
調整不足がたたったのか、会場の雰囲気に飲まれてしまったのか。
とにかくミスが目立つ。
一セットを落としてしまった。

監督は選手にゲキを飛ばしているのだが、
あほあほの選手がこっちを見て手を振っている。 

           いやな予感がした。

一番前から振り向くと城南の応援団や女学生が増えているではないか。
すんだ。。。。。

やつらは
男子校でセーラー服の応援をうけたことがない。
たまにオネイチャンを見ると力が入りすぎて
強烈なスパイクは あさって方向に飛んでゆく
ふだんからセッターのハヤが痛いほど頭を悩ましている
工業独特の弱点なのだ。

普通に戦ってくれ。
普通にやれれば勝てる。

力の入りすぎた工業はどんどん深みにはまってゆく。
一度追いつきはしたのだが、ストレートで落としてしまった。


試合終了後の選手達は思ったよりもサバサバした表情だった。
大舞台で試合ができたことに感謝していた。
もう 帰った翌日からキツイ練習が始まった。
もう 誰も文句を言わない。
夏のインターハイまでに もっともっと強いチームになりたいと言う。

この春、彼らはまたひとまわり大きくなった。


応援団はつらいのじゃ 2

2006年03月23日 | Weblog

はやの出番は4時40分からである。
10分前には完璧に応援団は整然と着席していなければならない。

渋谷で食事をしてから、体育館に再入場して時間待ちをしていた。
3時に全員集合なので2時半に千葉に行っている剣道部に電話を入れた。
まだ試合中という。
なっ!なっ!なぬ~?
帰ってくるには1時間かかる。
バスの中にはすべての応援グッズが乗ったままなのだ。
会長のマルは切れた
おまいらなにをしに東京くんだりまで来とんじゃ!
先生方やバスの運転手さんにもかなりキツクあたってしまった。

まだ阿波踊りの鳴り物さえ誰がするのかきまっていない。
大太鼓2台、小太鼓2台、鐘2本、三味線3台
たよりの音楽部3人組みは三味線できまっている。
誰が鐘や太鼓が叩けるんだ?
しかも自由行動の5人の生徒が帰ってこない。
応援担当の先生は行方不明の生徒に頭がいっぱいで
それどころではないのだ。

すべて学校にまかせていたマルが悪かった。

おりしもこの日はお彼岸で都内は大渋滞となっていた。
バスが会場についたのは4時をおおきく回っていた。
代々木体育館の駐車場から会場まではかなり遠く、
10分以上かかる。
のぼりや横断幕もわしづかみにしたまま
全員荷物をかかえて猛ダッシュ
全員がそろったのはもう前の試合が終わってからだった。

時間がないので汗まみれの顔を拭くのも忘れている。
楽器を梱包から解いて気がついた。
バチがない
どっかできいたようなフレーズだが、
また走りはじめる。
すべてがそろったのはもうすでにコートの練習も終わりに近かった。

しかたなくマルは鐘を担当することにした。
偶然横にいた、いやがる生徒達に太鼓を持たせて
テキトーに叩けと命令した。ウンもスンもない。
マル嫁も知らぬ間に小太鼓を抱えていた。
踊りはもうあきらめた。
スダチ君の気ぐるみを身体の大きなやつをつかまえて着せてやった。
お前が踊れ である。
さあ試合のホイッスルが鳴った。

いくぞ~~ テキト~に。
これぞほんまのぶっつけ本番じゃ。